安倍晋三元総理の国葬儀に「労働側代表として出席せざるを得ない」と出席の意向を表明した芳野友子連合代表に対してネット上では「勝手に労働者を代表するな」などの批判があがっているが、立憲の蓮舫参院議員も15日「国葬よりも優先されるべきコロナ禍、物価高の労働者支援を政府に求める立場なのでは」とツイッターで芳野氏の対応に苦言を呈した。
蓮舫氏は芳野氏が出席表明したことに「『組合員の視点に立った運動を展開するとともに、全ての勤労者・市民に共感される運動をめざす』連合トップの判断」と書き込み、政府に働きかけるべきは物価高に対する労働者支援ではないか、と提起し、判断に疑問符をつけている。
国葬を巡っては法的根拠がないほか、法の下の平等・思想良心の自由の侵害など「憲法違反」が指摘されている。
またノーベル平和賞を受けた佐藤栄作元総理の葬儀を「国民葬」とした理由は、吉田茂元総理の国葬を踏まえた政府・自民党の協議で(1)国葬とする場合、衆参両院議長、最高裁判所長官、総理の3権の長の協議が必要(2)国葬には抵抗があり、国民間に摩擦が起きる(3)吉田元総理の国葬の際、『これを先例としない』とする了解があったことを踏まえたものだった。こうした点でも、今回の岸田内閣の「閣議のみ」の決定は問題ばかり。(編集担当:森高龍二)