北ミサイル「マッハ17、飛距離4600キロ」

2022年10月04日 11:43

 政府は4日、同日7時22分頃、北朝鮮が北朝鮮内陸部から弾道ミサイル1発を発射したと発表した。飛翔体は日本上空を通過、日本の東側約3000キロ離れた太平洋に落下したとみられる。

 松野博一官房長官は、弾道ミサイルは約4600キロ飛翔し、最高高度約1000キロだったと推定されるとした。また「我が国としては北朝鮮に対して厳重に抗議し、最も強い表現で非難した」とした。弾道ミサイルが日本上空を通過するのは2017年9月15日以来、7回目。

 自民党参院議員の佐藤正久元防衛大臣政務官は防衛省情報として「7時28分から29分頃青森上空通過後、44分頃に日本の東3200キロのEEZ(日本の排他的経済水域)外に落下と推定。ミサイルは中距離弾道ミサイル(IRBM)以上の射程とみられる。北は過去4回火星12型を発射しており同型の可能性がある」とツイッターで発信した。

 岸田文雄総理は会見で「最近の度重なる弾道ミサイルの発射に続く暴挙であり、強く非難する。私の方からは落下物等による被害がないかの確認、情報収集・分析の徹底、関係国との連携を指示した」と語った。岸田総理は国家安全保障会議、NSCを開催し、情報の集約・分析に努めるとしている。

 韓国・聯合ニュースは韓国軍合同参謀本部情報として「北朝鮮は4日午前7時23分ごろ、北西部の慈江道(チャガンド)・舞坪里(ムピョンリ)付近から中距離弾道ミサイル(IRBM)1発を発射した。ミサイルは日本上空を通過した。飛距離約4500キロ、高度約970キロ、速度マッハ17(音速の17倍)と探知された」と報じた。(編集担当:森高龍二)