立憲民主党の小西洋之参院議員と杉尾秀哉参院議員が、森友学園への国有地売却をめぐる問題で作家の門田隆将(本名・門脇護)氏の寄稿文とこれを掲載した産経新聞に名誉を棄損されたとして、両者に計880万円の賠償を求めた裁判の判決が9日、東京地裁であり、大嶋洋志裁判長は名誉棄損を認め、門田氏と産経新聞に計220万円の賠償を命じた。
森友学園への国有地売却を巡って近畿財務局職員だった赤木俊夫さんが上司に命じられ公文書を改ざん後、自殺した。門田氏は寄稿文で「杉尾、小西両氏が財務省に乗り込み、約1時間、職員をつるし上げている。当該職員の自殺はその翌日の7日だった」と寄稿。産経新聞はこの寄稿文を2020年10月25日の朝刊で報じた。しかし、杉尾氏も小西氏も赤木氏と面会もしていなかった。
杉尾氏はツイッターで「(裁判の)結果は、名誉毀損があったとして賠償責任を認め、被告らが連帯して計220万円を支払えというものでした。この新聞記事やアカウント『Dappi』による投稿に端を発した私たちへの誹謗中傷が目に余る状況だった事を考えると、今日の『勝訴判決』の意味は大きく、裁判所に敬意を表したい」と発信した。
一方、門田氏はツイッターで「どこが名誉毀損?と門前払いと思ったら司法は彼らの訴えを認めた。唖然…左傾化し正義を捨てた日本の司法」と投稿した。(編集担当:森高龍二)