大分と青森に「大型弾薬庫新設」継戦能力拡充へ

2023年02月21日 06:26

 政府は継戦能力確保拡充へ弾薬の取得とともに弾薬庫を確保するため九州補給弾薬支処になっている陸上自衛隊大分分屯地(大分県)や津軽海峡・宗谷海峡を含む青森県以北の海域を担当している海上自衛隊大湊総監部(青森県)に大型火薬庫計4棟を新設する。来年度予算には新設費用に約52億円を計上。弾薬経費に8283億円を計上している。

 浜田靖一防衛大臣は「施設は部隊運用上の利便性と自衛隊用地内での地積の有無、保安距離の確保の可否等を総合的に勘案した結果だ」とした。

 17日の記者会見では「現時点で個別具体的な火薬庫について、スタンド・オフ・ミサイルを保管するか否か決定しているわけではない」とし「個々の火薬庫に保管する弾薬の種類については詳細を示せば自衛隊の能力を明らかにするおそれがある」として具体的な内容は明かせないとした。ただ、大型弾薬庫の新設では米製巡航ミサイルの保管を想定しているとみられる。

 浜田大臣は「再来年度以降の具体的な火薬庫の整備場所についても現在検討中」とし「設置に際しては関係自治体に丁寧に説明していく」と述べた。(編集担当:森高龍二)