桜満開の中、咲き誇る決意の笑顔。各企業で2025年度の新入社員入社式が開催

2025年04月06日 10:16

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AQ Groupの入社式といえば、家を建てる大工の基礎であるカンナ削りを全ての新入社員が体験し、家づくりに対する匠の心を伝える「カンナ削りの入社式」が2006 年の入社式からの恒例となっている

春の訪れとともに、今年も全国各地で企業の入社式が開催された。新たな門出を迎えた新入社員たちの、希望と期待に満ち溢れた表情が、満開の桜の下に咲き誇った。

 近年の入社式は、工夫を凝らし、個性豊かな式典を催す企業が増えている。また、コロナ禍を経て、オンラインでの開催とオフラインでの開催を組み合わせたハイブリッド形式の入社式を開催する企業も多く、これにより、遠方に住む新入社員や、体調不良で参加が難しい新入社員も参加できるようにもなっている。

 例えば、戸建て注文住宅を中心とする木造建築を提供している株式会社 AQ Group は4 月 1 日、「AQ Group のキニナル(木に成る・気になる)入社式」を開催した。

 AQ Groupの入社式といえば、家を建てる大工の基礎であるカンナ削りを全ての新入社員が体験し、家づくりに対する匠の心を伝える「カンナ削りの入社式」が2006 年の入社式からの恒例となっている。同社伝統の「カンナ削り」も今年で記念すべき 20 回目ということで、今回は「匠の心と環境をつなぐ」をテーマに、元大工の宮沢会長の指導の下に行うカンナ削りをはじめ、新入社員120名による20本の「あすなろの木」の植樹、木のストロー製作などが行われた。

 また、「星のや」など、国内外で72のリゾート施設を運営する星野リゾートは、他社よりも一足早く、今年2月に一回目の入社式を実施している。実は、同社では新入社員が自らの意思で入社時期を選択できる制度を採用しており、入社時期は4月、6月、10月、2月の年4回。2月に行われた入社式では、同社恒例の「契りの会」が行われた。これは、新入社員らが絵具に手のひらを浸し、働く決意とともに手形を押すものもので、2003年からの恒例行事となっている。この手形は、同社が彼らに対して、法律上の雇用関係だけでなく雇用主と雇用者の関係を超えて社員を助けるという約束と、社員が研修で学ぶ組織文化に寄与するという意味が込められているという。

 不動産開発大手の森トラストでは、2020年3月に東京港区で開業した東京ワールドゲートの5周年を記念し、「リベンジ入社式」を3月31日に開催した。この「リベンジ入社式」には、森トラストだけでなく、日本たばこ産業株式会社、株式会社ベルシステム24ホールディングスなど、東京ワールドゲートで働く計8社から、開業当時は新型コロナ禍でオンライン入社を余儀なくされた1~5年目の社員 100名が参加。2024年「理想の男性上司ランキング」8位に選ばれたフリーアナウンサー藤井貴彦さんの講演や、企業間の垣根を越えた「異業種同世代deサービス考案ゲーム」などが行われ、大いに盛り上がった。

 いま、社会はAIやインターネットの発展によって効率化が進んでいる一方、人と人とのつながりや、対面して交流する機会がどんどんと失われつつある。しかし、元気な企業の入社式ほど、アナログなやり方で、人と人とのつながりや交流を大事にしている姿勢が見受けられる。いくら文明が発達しても、文化を、そして企業を支えるのは、やはり人なのだ。(編集担当:藤原伊織)