伊藤忠、オムロングループと予防医療分野で協業

2011年08月24日 11:00

 伊藤忠商事は、オムロン ヘルスケアの医療機器販売会社であるオムロン コーリンと健診機関向け医療機器の販売協力契約を締結。予防医療分野へ医療機器とサービス提供の共同推進を行うことで合意したという。

 その第一弾として、オムロン コーリンが8月29日に発売する、世界初のインピーダンス法による医療用内臓脂肪測定装置 HDS‐2000 「DUALSCAN(デュアルスキャン)」の販売協力を開始。これにより、オムロンコーリンの病院・クリニックを中心とした販売ルートと、伊藤忠商事の健診事業者や人間ドック向け販売ルートの両面から、予防・健診用医療機器の販売強化をはかる。

 伊藤忠商事はこれまで予防医療分野に関し、100%事業会社であるウェルネス・コミュニケーションズにて全国の健診機関と提携。企業・健康保険組合向けに健康診断や人間ドックの予約代行手配・情報処理・決済代行等の各種サービスの提供や、健康診断結果情報をシステム上で管理するサービス提供を行ってきた。今回の提携を機に、予防医療分野に対しても医療機器を提供することで、より予防医療分野での事業拡大を目指す。

 オムロン コーリンは、8月29日発売予定の内臓脂肪面積測定装置の他に、動脈硬化の進捗状態を測定できる医療機器等、予防医療機器を販売してきた。しかし、主な販売ルートが病院・クリニック向けが中心であり、実際に予防医療機器としてニーズの高い健診機関や人間ドック施設への販売力強化が課題となっていたという。そこで今回、予防医療分野では、サービス事業を中心に事業展開している伊藤忠商事と販売協力を結ぶことで、販売ルートの拡大をはかるとともに、共同キャンペーンなどの販売促進に取り組んでいく。

 両社は今後、既存取扱商品の拡大はもとより、両社のリソースを持ち寄ることにより、疾病の早期発見に役立つ商品・サービス・仕組みの提供を行うという。