5月訪日客356万人で3.6%減 中国減少も19市場で過去最高

2026年06月17日 16:24

今回のニュースのポイント

日本政府観光局(JNTO)が17日に発表した2026年5月の訪日外客数(推計値)は355万9,900人となり、前年同月比3.6%減少しました。中国からの訪日客が減少したものの、韓国、台湾、米国、マレーシアなど19市場で5月として過去最高を記録しました。さらに中東地域やインドでは単月としての過去最高を更新するなど、一部の市場での変動を他市場の堅調な伸びが補う形で、訪日需要の広がりが鮮明となっています。

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 日本政府観光局(JNTO)が17日に発表した2026年5月の訪日外客数(推計値)は355万9,900人となり、前年同月比3.6%減少しました。5月は例年、桜のシーズンと夏休みの端境期にあたり、多くの市場で訪日需要が一時的に落ち着く時期とされています。今回の調査では、一部の市場において航空便の減便による影響が見られたものの、各国の祝日やスクールホリデーに合わせた旅行需要が下支えとなり、全体としては大幅な落ち込みを避け高水準を維持する展開となりました。

 市場別の動向を見ると、主要市場が堅調に推移し、インバウンド需要の裾野の広がりを裏付ける結果となっています。韓国が前年同月比15.2%増の95万1,300人、台湾が同14.6%増の61万6,800人、米国が同7.0%増の33万3,700人とそれぞれ順調に実績を伸ばしました。また、中国からの訪日外客数は31万3,000人となり、前年同月比60.4%減となりました。一方で、韓国、台湾、米国など他市場の伸びが全体を下支えしました。これら主要国の伸びを背景に、韓国、台湾、米国、マレーシア、シンガポール、ドイツなどを含む計19市場において、5月としての過去最高実績を更新しました。さらに、デリーから成田への新規就航などによる航空座席数の拡大が寄与したインドや、中東地域においては、特定の月としての過去最高を塗り替える単月過去最高を記録しています。

 政府が2026年3月に策定した「第5次観光立国推進基本計画」では、訪日リピーター数の拡大や旅行消費額の増大、さらには地方部への送客促進といった多角的な数値目標が掲げられています。今回のマクロデータは、季節的な要因や航空便の需給バランスによる月ごとの変動を内包しつつも、多様な国や地域からの訪日需要が着実に定着している市場実態を示すものと言えます。今後は、世界的な市場動向や為替環境、航空路線の復便状況などを綿密に分析しながら、いかに地方部への消費波及と持続可能な観光インフラの整備を進められるかが、日本経済における観光産業の貢献度を高める上での重要な焦点となりそうです。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)