コンパクトSUVにも7人乗りの時代へ シトロエンが広げるファミリー需要

2026年07月25日 09:12

シトロエン

新型「C3 AIRCROSS HYBRID」は、国内で販売されるBセグメントSUVで唯一となる3列7人乗りシートを採用。コンパクトな車体と多人数乗車を両立し、新たなファミリー需要に応える。(写真:3列シート仕様の車内)

今回のニュースのポイント

シトロエンは、新型「C3 AIRCROSS HYBRID」を発売しました。国内で販売されるBセグメント(コンパクト級)SUVとして唯一となる3列7人乗りシートを採用し、取り回しの良さと高い実用性を両立した点が特徴です。48Vハイブリッドシステムを搭載し、日常使いから家族・多人数での移動まで幅広いニーズに対応します。

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 街中での扱いやすさとスタイリッシュなデザインから人気の高いコンパクト(Bセグメント)SUVですが、そこに求められる役割が今、新たな広がりを見せています。これまでの「2〜5人程度での日常利用を中心としたパーソナルな足」という枠組みを超え、家族や友人を乗せて走るファミリーカーとしての実用性が重視され始めています。

 こうした市場の変化を捉え、Stellantisジャパン(シトロエン)は7月24日、新型「C3 AIRCROSS HYBRID(シースリー エアクロス ハイブリッド)」の発売を開始しました。最大の注目点は、現在国内で販売されているBセグメントSUVで唯一となる「3列7人乗りシートレイアウト」を採用した点です。メーカー希望小売価格は399万9,000円(税込)からとなっています。

 従来のコンパクトSUVは、取り回しの良さが魅力である反面、乗車人数は最大でも5名までに限られていました。しかし、今回の新型モデルではホイールベースを従来より65mm延長し、全長4,410mmという扱いやすいサイズ感を維持しながら、最大7名が乗車できる室内空間を確保しました。

 3列目シートは必要に応じて簡単に展開・格納ができる構造となっています。普段はシートを格納して広いラゲッジスペースとして使いつつ、子供の習い事の送迎や友人を伴ったお出かけ、三世代での外出や旅行といった「いざという時」に7人乗りとして活用する――そうした柔軟な使い方が想定されています。

 自動車市場では長らく、「多人数で移動するならミニバンや大型SUV」という選択が一般的でした。しかし、都市部での駐車環境や取り回しのしやすさを重視する層からは、「大きな車は持てないが、たまに7人乗れるスペースが欲しい」という潜在的なニーズが存在していました。今回の7人乗り化は、そうした「大きすぎない多人数乗用車」を求めるファミリー層の新たな受け皿となる可能性を秘めています。

 あわせて搭載されたパワートレインも、こうした実用性を裏付けるものです。1.2Lターボエンジンに電動モーターを組み合わせた「48Vハイブリッドシステム」を採用し、燃費性能は19.6km/L(WLTCモード)を達成しています。低速域でのスムーズな走りや静粛性を高めつつ、家族での日常の移動から長距離ドライブまで、環境負荷と扱いやすさを両立させています。

 現在のSUV市場では、単に走りの良さやサイズ、価格を競うだけでなく、「日々の暮らしや家族のライフスタイルにどれだけ柔軟に応えられるか」が商品力を左右する重要な要素になっています。コンパクトな車体の中に7人乗りという実用性を詰め込んだシトロエンの新たな試みは、コンパクトSUVの新たな選択肢を示すモデルとして注目されそうです。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)