岡本硝子、ガラス偏光子の月間生産量16倍へ 設備投資6億円、千葉・新潟の2拠点体制

2026年09月28日 07:53

今回のニュースのポイント

岡本硝子は9月25日、ガラス偏光子の生産能力増強に向けた設備投資計画を変更し、投資額の増額と生産拠点の2拠点化を行うと発表しました。2027年3月期と2028年3月期を合わせた設備投資額は、従来の3億円から6億円へ倍増します。従来計画ではすべての製造設備を千葉県柏市の本社工場へ集中させる予定でしたが、BCP(事業継続計画)の見地から本社工場と新潟岡本硝子の2拠点体制へ変更します。自動化や新工程の導入などを通じ、月間生産量を2026年7月比で16倍とすることを目指します。

本文
 東証スタンダード上場の岡本硝子は、ガラス偏光子の生産能力増強に向けた設備投資計画について、投資金額の増額と生産体制の変更を9月25日開催の取締役会で決議したと発表しました。同社は2026年6月26日に、2027年3月期および2028年3月期の2年間で合計3億円の設備投資を実施する計画を公表していましたが、今回の変更により総投資額を6億円へと倍増させます。

 具体的な投資計画の見直しでは、2027年3月期に予定する2億円の投資枠(ガラス延伸装置の増設や自動検査機等の導入)は据え置く一方、2028年3月期に予定していた1億円の投資枠を3億円増額し、4億円へと引き上げます。増額分は主に製造工程の自動化推進に充てられます。なお、今回の投資変更は2028年3月期分の増額であるため、同社は2027年3月期の業績への影響は軽微としています。

 計画変更に伴い、生産量の目標設定や生産ラインの改善策も刷新されました。従来の計画では、延伸装置の台数を2026年9月比で3倍に増設し、月産の生産能力も3倍に引き上げる想定となっていました。これに対し今回の変更後計画では、単なる装置増設にとどまらず、新工程の導入による生産ラインの正味稼働時間の拡大、良品率の向上によるスループットの改善、自動検査装置の導入拡大による省人化などを複合的に推進します。これにより、月間生産量を2026年7月比で16倍にすることを目指す方針です。

 生産体制の面でも見直しが行われます。従来計画ではすべてのガラス偏光子製造設備を本社工場(千葉県柏市)に集約する想定でしたが、BCP(事業継続計画)の見地から見直しを行い、本社工場と連結子会社である新潟岡本硝子株式会社の2拠点体制へ移行します。

 事業化に向けた顧客開拓においては、光トランシーバーメーカーへのデザインイン(顧客製品への自社部品の設計組み込み)を進めています。2026年9月にはガラス偏光子単体での長期環境試験に合格しており、現在は同社製偏光子を組み込んだ顧客モジュールによる長期環境試験を実施中(2026年12月までを予定)としています。

 岡本硝子は2028年3月期の設備投資金額を1億円から4億円へ増額することで、2年間のガラス偏光子関連投資を計6億円へと引き上げます。製造ラインの正味稼働時間拡大や自動化、良品率の向上、さらに千葉と新潟の2拠点体制化を組み合わせ、2026年7月比で16倍となる月間生産量の達成を目指す計画です。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)