那覇の強盗殺人事件で政府が米側に抗議 防衛相、再発防止を要求

2026年10月05日 08:58

今回のニュースのポイント

10月3日に沖縄県那覇市内のホテルで女性が死亡した事件に関連し、10月4日に米軍普天間飛行場所属の米海兵隊員が強盗殺人容疑で逮捕されたことを受け、日本政府は同日、外務省と防衛省が相次いで米側への抗議を行いました。茂木敏充外相がグラス駐日米国大使を外務省に召致したほか、小泉進次郎防衛相がジョスト在日米軍司令官を防衛省に呼び出し、厳重に抗議するとともに捜査への全面協力、隊員の綱紀粛正、徹底した再発防止策を要求しました。記者会見において小泉防衛相は、過去にも繰り返されてきた再発防止要求に対する新たな具体策には言及しなかったものの、日米同盟について「沖縄県民の皆さんの信頼の下に揺るぎないものにしていかなければいけない」との考えを示しました。

本文
 沖縄県那覇市内のホテルで10月3日に女性が死亡しているのが見つかった事件について、沖縄県警は4日、米軍普天間飛行場所属の米海兵隊員(20)を強盗殺人容疑で逮捕しました。この事態を受け、同4日に日本政府の外務省・防衛省がそれぞれ米側の責任者を直接呼び、抗議しました。

 外務省では4日、茂木敏充外相がグラス駐日米国大使を省内に召致して抗議を行いました。茂木外相は深刻な遺憾の意と強い憤りを伝えるとともに、捜査への全面的な協力、米軍関係者の規律の厳格化、および事件の再発防止に向けた徹底的な措置を要求しました。これに対し米国側は、日本の捜査当局に全面的に協力し、再発防止に向けて可能なあらゆる措置を講じる旨を表明しました。

 同日午後4時50分頃には、防衛省において小泉進次郎防衛相が在日米軍司令官のジョスト中将を呼び出し、防衛省として直接抗議を行いました。小泉防衛相は、事態を極めて深刻に受け止めている旨を伝達した上で、強い抗議とともに被害者遺族への適切な対応、捜査への全面協力、隊員の綱紀粛正および再発防止策の徹底を強く申し入れました。

 防衛省での記者会見では、記者から「これまでも同様の事件が起きるたびに綱紀粛正や再発防止が繰り返し求められてきたが、今回は何が変わるのか」といった質問が上がりました。これに対し小泉防衛相は、新たな具体的な再発防止策を提示するまでには至らず、米側が示す全面協力の表明が適切な対応につながるよう外務省と連携して臨む考えを示しました。

 また、事件の発生が沖縄県民の対米感情や地域における安全保障上の不信感につながる懸念についての質疑に対し、小泉防衛相は日米の抑止力を維持する必要性を示す一方、日米同盟について「沖縄県民の皆さんの信頼の下に揺るぎないものにしていかなければいけない」との考えを示しました。

 外務省と防衛省が同日に相次いで米側に抗議を行い、捜査協力と再発防止を強く申し入れました。小泉防衛相は新たな具体的な再発防止策には言及しておらず、政府は引き続き米側に適切な対応を求めるとしています。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)