今回のニュースのポイント
財務省が7日発表した9月末の外貨準備高(1兆1,783億9,600万ドル)の内訳を前月末と比較すると、月間の減少額291億2,800万ドルの大半が「証券」と「金」の残高低下によるものであることがわかりました。証券が178億6,800万ドル減、金が105億1,100万ドル減となり、両者で減少額全体の約97.4%を占めています。一方、7月末からの2カ月間の推移(1,087億300万ドル減)をみると、金は40億7,200万ドル増加した一方、証券は1,056億4,100万ドル減少しており、9月単月とは内訳の動きが異なっています。
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財務省が10月7日に発表した2026年9月末時点の外貨準備高は、1兆1,783億9,600万ドルとなり、8月末から291億2,800万ドル減少しました。この9月単月の減少額の中身を8月末のデータと突き合わせて分析すると、減少の大半が特定の資産項目に集中している実態が浮き上がります。
資産構成で最も金額の大きい「外貨(Foreign currency reserves)」は、前月末比で180億6,300万ドル減の9,769億1,300万ドルでした。この内訳をみると、預金が1,554億1,700万ドルから1,552億2,200万ドルへと1億9,500万ドルの微減にとどまったのに対し、証券は8,395億5,900万ドルから8,216億9,100万ドルへと178億6,800万ドル大きく減少しました。9月の外貨項目の減少は、ほぼ全額が証券残高の低下によるものです。
また、「金(Gold)」の残高は8月末の1,241億300万ドルから、9月末には1,135億9,200万ドルへと105億1,100万ドル減少しました。財務省の公表表における金の保有重量は8月末、9月末ともに2,720万トロイオンスで変わっていません。同省は金を基準日時点の時価で評価しているため、公表上の重量が変わらない一方でドル建て評価額が低下した形となります。
9月単月の全体減少額291億2,800万ドルのうち、証券(178億6,800万ドル減)と金(105億1,100万ドル減)の2項目だけで283億7,900万ドルに達し、全体の約97.4%を占めています。
一方で、時間軸を7月末まで遡ると、内訳の動きは9月単月とは異なる傾向を示します。7月末時点の外貨準備高は1兆2,870億9,900万ドルでした。8月中に795億7,500万ドル減少し、9月にさらに291億2,800万ドル減少したことで、7月末から9月末までの2カ月間では合計1,087億300万ドル(率にして約8.4%)の減少となっています。
この2カ月間の資産別変化を整理すると、金は7月末の1,095億2,000万ドルから9月末には1,135億9,200万ドルへと、累計で40億7,200万ドル増加しています。これに対し、外貨全体の残高は7月末の1兆896億1,700万ドルから9月末の9,769億1,300万ドルへと1,127億400万ドル減少しました。とりわけ証券は7月末の9,273億3,200万ドルから8,216億9,100万ドルへと1,056億4,100万ドル減少しました。
9月単月の外貨準備減少においては、証券と金のドル建て残高の低下が全体の大半を占める結果となりました。7月末からの2カ月間では1,000億ドルを超える減少となりましたが、財務省は非ドル資産を基準日レートで米ドル換算し、証券と金を時価評価しているため、残高の変化がそのまま資産の売却額や為替介入の直接的な実施規模を意味するものではない点には留意が必要です。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













