今週の振り返り 2勝3敗、前週末比-168円で軟調だった週

2013年04月20日 15:49

 17日のNYダウは138ドル安。前日のインテルやバンカメなど主要企業の1~3月期の決算がかんばしくなく、アップルをはじめITや金融など全般に軟調だった。18日朝方の為替レートはドル円が98円近辺、ユーロ円が127円台後半で前日よりもやや円高。取引時間前に発表された3月の貿易統計は3624億円の赤字で市場予測の4869億円より良かったが、そのせいでさらに円高が進行した。日経平均は110.67円安の13272.22円で始まり、13200円割れ寸前で下げ止まった後は徐々に値を切り上げ、午前11時過ぎには13300円台に乗せた。後場入り直後にはドル円98円台の円安をバックにTOPIXがプラスにタッチし、日経平均もプラス寸前の5円安まで戻したが、午後1時台に入ると再び97円台に戻ったため下落。13300円を割り込んで大引け直前にさらに一段安になり、結局162.82円安の13220.07円で取引を終えた。16日の終値と1円しか違わず2日で「行って来い」の形。TOPIXは-13.04の1122.97。売買高は43億株、売買代金は3兆709億円と1日で3兆円の大台に復帰した。

 東証1部の値上がり銘柄は515で値下がり銘柄1086の半分しかなく、値上がりセクターは空運、証券、水産・農林、サービスの4業種だけ。値下がり幅が大きいセクターは電気・ガス、海運、鉱業、食料品、非鉄金属などだった。

 18日のNYダウは80ドル安。景気先行指標総合指数、フィラデルフィア連銀景況指数など経済統計が市場予測を下回り、モルガンスタンレーなど主要企業決算も下方修正か、どこかケチのつく内容ばかりでモヤモヤとした状況。19日朝方の為替レートはドル円が98円台前半、ユーロ円が128円台前半と少し円安で、日経平均は48.36円高の13268.43円で始まった。しかし徐々に下落しTOPIXが先にマイナスになり、日経平均も前日終値近辺でプラスとマイナスを行ったり来たりで、商いも細り東京市場もモヤモヤ感が漂う。やはりG20結果待ちの雰囲気は重苦しい。それでも昔のギャングの格好でワシントンDCに乗り込んだ麻生財務大臣が会議の合間に「(黒田総裁の政策の説明に)批判はなかった」と答えると安心感で為替は円安に振れ、日経平均も前引けで13300円台に乗せTOPIXもようやくプラスに浮上した。後場は13290円をはさむ一進一退でもマイナス圏まで下がらず、午後2時台にはドル円が99円に接近する円安の追い風を受けた一段高で13300円台に乗せた。終値は96.41円高の13316.48円で、2勝3敗、前週末比マイナス168円と軟調だった今週の取引を終えた。TOPIXは+3.70の1126.67。市場全体がG20の様子見ムードに支配され、売買高は35億株、売買代金は2兆5504億円と3兆円を大きく割り込んだ。

 値上がり銘柄は878、値下がり銘柄は708。業種別騰落率のプラス上位は電気・ガス、海運、金属製品、非鉄金属、不動産など。マイナス下位は石油・石炭、保険、鉱業、銀行、パルプ・紙などだった。