ビール指数は「摂氏28度」、酷暑・猛暑には「氷点下ビール!」

2013年05月19日 17:47

Extra Cold Ginza

銀座2丁目の中央通りに開店した「スーパードライ エクストラコールドBAR銀座」

 皐月(5月)も中旬を過ぎて東京で最高気温が夏日となる摂氏25度を超えるようになってきた。まさに初夏、まだまだ湿度は低いので清々しい。

 さまざま商品の売上げは気候と関連が深いとされる。夏物の季節商品には、それぞれ「最高気温が〇度になったら一気に売れる」という法則がある。筆者はレディス・アパレルに在籍していたPOSレジもない大昔に、気温と高級ブランドのトップスの売れゆきを調査し、「最高気温25度で半袖が急に動き、28度を超えるとノースリーブのカットソーやワンピースが動く」というレポートを作ったことがある。外食産業の「冷やし中華」や「かき氷」「鰻」なども気候と関連が深い商品だ。これを季節指数として業界ごとに管理している。

 ところでビール指数というのをご存じだろうか? ビールにも季節指数が厳然とあり、アサヒビールによると気温22度を超えると「ビールが旨いと感じる」のだが、ビールは「最高気温が28度を超えると一気に売れる」という。そこでビールメーカー各社はゴールデンウイーク明けから、ほぼフル操業に入る。5月下旬の摂氏28度超えを睨んだ増産である。

 暑い夏に向けて「最高に冷たいドライなビールを提供」する「アサヒスーパードライ エクストラコールドBAR」が今年もオープンした。銀座2丁目のメインストリート(中央通り)に2010年に開店した場所と同じ。初年度に4万人が訪れたBARだ。

 エクストラコールドは普通のビールよりも低い氷点下(マイナス2度から0度)のぎりぎり凍らない温度で供する「スーパードライ」で、開店当初から銀座の名物店となり、以後、毎年銀座の夏の風物詩として定着した。とにかく、摂氏35度を超えるような猛暑日の平日、昼間からビールを飲んでいても“違和感が無い”というか、“後ろめたさが無い”BARなのだ。

 このアサヒビール直営の「スーパードライ エクストラコールドBAR」が5月10日に銀座のほか東京で2店舗目となる新宿にもオープンしたのがニュース。また、従来の大阪、名古屋、福岡に加えて、仙台、広島、京都にも拡大展開する予定だ。大阪、京都は17日に開店する。

 この「スーパードライ エクストラコールドBAR」8店舗合計で、今年度は40万人の来店をアサヒビールでは見込んでいる。

 また、アサヒビールでは「アサヒスーパードライ エクストラコールド(氷点下のスーパードライ)」を市井の料飲店で提供するための新しい“空冷ディスペンサー”を開発し、順次設置を進めている。今夏、全国5000店の料飲店で「アサヒスーパードライ エクストラコールド(氷点下のスーパードライ)」を提供する予定だ。(編集担当:吉田恒)