IT技術は日進月歩。とくにスマートフォンやタブレットが登場してからの、ここ数年のデバイスの進歩や発展には目覚しいものがある。
2013年3月時点でのスマートフォンの普及率は約40パーセント。このペースで推移すれば、14年早々にも過半数に達するとみられており、それに伴ってシェア争いを繰り広げるメーカー各社も、より高機能な新製品の開発に余念がない。
ちなみに、5月16日にアメリカの調査会社IDCが発表した2013年1~3月期のスマートフォンのOS別の出荷台数と世界シェアのデータによると、グーグルのAndroidがトップで約1億6210万台。OSシェアでは75%に上る独走ぶりをみせている。また、2位はアップルの「iOS」で3740万台、シェアは17%。3位は米マイクロソフトの「ウィンドウズフォン」で700万台、3.2%となっている。
スマートフォンやタブレットが高機能化することによって、PCの需要が減退することも懸念されているが、PCメーカー各社もただ手をこまねいているわけではなく、様々なスタイルを提案することで、それを回避しようと躍起になっている。
そんな中、この数年で急速に認知度が高まっているPCのカテゴリがある。それは世界最大の半導体メーカーであるインテル コーポレーションが2011年から提唱しているUltrabook構想だ。
とはいえ、インテルではUltrabookの定義を第三者に公表していないので定義の詳細は不明だが、特徴としては、非常に薄く、長時間のバッテリー駆動時間と高速レスポンス、高次元のビジュアル体験を有し、高度なセキュリティーを誇るノートパソコンと、一般的には認知されている。
パナソニック<6752>のLet’snote AXシリーズや富士通<6702>のLIFEBOOKシリーズ、NEC<6701>LaVie Zシリーズ、ソニー<6758>のVAIO Tシリーズ、東芝<6502>のdynabook Rシリーズなどの日本メーカー製品のみならず、Acer、ASUS、DELL、ヒューレット・パッカード、レノボ、LG電子、サムスン電子など、世界の主要メーカーもこの構想に軒並み参入し、世界規模でのマーケティングキャンペーンが展開されている。
そんな中、インテル コーポレーションは、Ultrabookをはじめとする最先端デバイスを体験できるグローバルツアー「Experience Intel. Look Inside」を開始することを5月16日にプレス発表した。
ツアーのメインはやはり、最新のUltrabookとなっており、その特徴や機能を最大限に引き出した、最先端でかつオリジナルなデジタル体験、アートやデータの視覚化、ゲームなどを、各地域の様々な分野の著名人たちがライブ・パフォーマンスやデモンストレーションで披露する、スポットライト・シリーズを開催する予定だという。
おそらく、これからの市場を牽引すると見られるUltrabook構想と、同社の最新デバイスがいち早く体感できるとあって、注目と期待が高まっている。
グローバルツアーは世界の8つの都市で開催され、プレス発表の翌17日にニューヨークで開催されたのを皮切りに、6月6日からはシカゴで、そして東京ではアメリカ以外の国としては世界に先駆けて6月20~23日の期間、東京都千代田区丸の内のJPタワーにて開催される予定だ。(編集担当:藤原伊織)