菅義偉官房長官はTPP交渉について「わが国もいよいよ本格的に交渉参加国として参加したわけで、攻めるべきは攻め、守るべこは守るという、わが国の国益を最大限実現すべく、しっかりと立場を主張して、同じ立場を共有する他の国とも協調しながら、しっかりと対応していきたい」と、短いコメントの中で「しっかり」を数度にわたって使用し、緊張感を持って臨んでいることをうかがわせた。
菅官房長官は「日本は遅れて交渉参加したため、かなりハンディがあるのかな、と思ったが、交渉にそんなにハンディはない。しっかりと交渉できる状況にあるというようなことが分かった」とした。
また、消費税率の引き上げの判断時期が近づく中で、日銀総裁が「2段階引き上げによって、日本の経済成長が損なわれることはない」との考えを示していることについて記者団から受けとめを聞かれ、菅官房長官は「日銀総裁がそのような発言をされたことは承知している。消費税率引き上げについては経済の有識者が様々な考えを有していると窺っているし、引き上げの是非の検討にあたっては丁寧に検討したうえで、今年の秋に総理が判断することになる」と述べた。(編集担当:森高龍二)