ドコモの冬商戦、国内メーカーを重点販売

2013年08月17日 19:37

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NTTドコモが、今年の冬の商戦の主力端末として、ソニー、シャープ、富士通のスマートフォンを重点的に販売する形で調整を行っていることが分かった。

 NTTドコモ<9437>が、今年の冬の商戦の主力端末として、ソニー<6758>、シャープ<6753>、富士通<6702>のスマートフォンを重点的に販売する形で調整を行っていることが分かった。

 関係者によれば、夏の商戦にて行った特定機種を値引きする、いわゆる「ツートップ戦略」をベースとしつつ、ソニー、シャープ、富士通の3社の機種を「スリートップ」という形で販売するかどうか具体的な方向性は今後決定されて行く。NTTドコモのこの冬商戦に向けた取り組みは、経営再建中のシャープにとって業績回復のきっかけとなりそうだ。

 これら3社のうち、ソニーの旗艦端末機「エクスペリアZ」の後継機種が、冬の主力端末に選出された。夏の商戦の「ツートップ戦略」の1つに入っていた「エクスペリアA」は、販売開始からおおよそ3ヶ月で130万台もの数を売り上げ、それはNTTドコモが取り扱うスマートフォンとしては、過去最速の販売ペースだった。

 シャープの「アクオスフォンZETA」と富士通の「アローズNX」は、夏の商戦では主力機種としては選出されなかったものの、バッテリーの持ちの良さなど、性能に関するユーザーからの評価は高く、そのため今回の冬の商戦ではそれらの後続機種が加えられたようだ。

 その一方、夏の商戦にて「ツートップ」として扱われていた韓国のサムスン電子の「ギャラクシーS4」は、販売開始から3ヶ月で70万台と、やや伸び悩んだことが影響したためか、冬の商戦の対象からは外れている。

 サムスン電子の関係者の話によれば、今年の冬には、日本専用モデルの「ギャラクシー」や、ディスプレイのサイズが一般的なスマートフォンよりも大きな「ギャラクシーノート」の第3.世代モデルを、NTTドコモに供給する計画があるようだ。

 また、幾度となく取り沙汰されているNTTドコモによる「i phone(アイフォーン)」の取り扱いに関しては、今のところ検討中とのこと。もし販売が決定されれば、今回の冬の商戦に大きな影響を及ぼすことは間違いないだろう。(編集担当:滝川幸平)