麻生太郎財務大臣(副総理)は予定通りに消費税増税を行うことに肯定的な考えを示している。景気指標に消費税率アップを先送りしたり、上げ幅を修正したりしなければならない要因がないという判断のようだ。
麻生財務大臣は「消費税は(景気が)上り坂にある途中にやるべきもの」「景気が良くなったときの一番ピークであげるのは間違っているので」と語り、現況の経済推移を見た場合「3四半期連続してGDPは伸びているし、下がっているものと言えば失業率が下がったくらい。あとの指標は総じて上向き」と語り、税率引き上げを判断してもいいとの思いを随所に伺わせる発言。
麻生財務大臣は税率引き上げの先延ばし論(来年引き上げはゼロにする)や引き上げ幅の削減論には「少なくとも、今、聞いている話では、とても首を縦に振るような説得力のある話は聞いたことがない」と述べた。
政府判断のための消費税増税判断のための有識者会合が来週から始まるが、麻生財務大臣は「有識者の話を聞くというのが基本なので」とし、当初の引き上げの計画を考え直さなければならないような意見が出てくるのか。計画変更を迫る意見については財務大臣を納得させるだけの材料が必要らしい。(編集担当:森高龍二)