前週末18日のNYダウは28ドル高。S&P500は史上最高値連日更新。政治の嵐が過ぎ去った後に待つのは「業績相場」で、ベライゾン、モルガンスタンレー、グーグルなど7~9月期決算が良かった銘柄を中心に買われ、中国の7~9月GDP成長率の上昇、量的緩和縮小開始は年を越して3月かという観測もムードを良くした。21日朝方の為替レートは、ドル円は97円台後半、ユーロ円は133円台後半で、前週末以来ドル安円高の水準は変わらない。
欧米の株高を受け日経平均は62.49円高の14624.03円と14600円台に乗せて始まる。ドル円が東京外為市場で98円台に乗せて円安が進み、午前9時台は始値を起点にどんどん値を切り上げて14700円を突破したところで上昇ストップ。再び14700円を割り込み10時台は徐々に下げていくが、前場は14600円台後半の高値もみあいに終始した。
後場は前引けと同水準で始まるが、15分ほどで下落して14650円を割り込み、始値水準まで下げる。それでも午後1時台に前引け水準に持ち直し、その後はおおむね14600円台後半の小動きで推移し、大引け前には再び買いが入り終値は132.03円高の14693.57円と14700円に接近して終了。日中値幅は103円と小さい。TOPIXは+6.84の1212.36。東証1部の売買高は17億株、売買代金は1兆4557億円で、雇用統計待ち、決算発表待ちの様子見もあり商いは盛り上がらなかった。
東証1部33業種別騰落率は30業種が値上がりし、上位はその他金融、金属製品、不動産、パルプ・紙、情報・通信、倉庫など。下位は銀行、電気・ガス、ガラス・土石など。値下がりした3業種はゴム製品、鉱業、石油・石炭だった。
21日のNYダウは7ドル安だがS&P500はわずかに上昇。発表が延期になっても雇用統計はやはり気になるのか売買高は前日比で24%も減少し様子見ムード。9月の中古住宅販売は市場予想を下回った。決算が良くなかったマクドナルドは売られたが、新型iPad発表前日のアップルは買われていた。22日朝方の為替レートは、ドル円は98円台前半、ユーロ円は134円台前半で、ドルは前日並みだがユーロは高くなっていた。
日経平均は16.49円安の14677.08円と小幅安で始まり、日経平均は狭いレンジの小動き、TOPIXはわずかなプラスでしばらく推移するが、午前9時30分前から両方ともマイナスに。14641円まで下げた後は14600円台後半の約30円幅でもみあう。11時すぎに為替の円安を伴う先物主導の上昇が始まり14721円のピークをつけるが、アッと言う間に下落して14700円を割り込む「いってこい」。笛吹けども東京市場は踊らずだった。それでも前場は小幅のプラスで終えた。
後場は14700円台に乗せて始まり、14730円近辺で小動きかと思えば午後1時30分すぎに為替に連動して下落しマイナスにタッチするものの、すぐV字反発。その後はプラス圏、14700円台の小動きで大引けを迎え、終値は19.68円高の14713.25円と続伸し9月27日以来の終値14700円台を回復した。TOPIXは+2.08の1214.44。売買高は21億株、売買代金は1兆4826億円で、相変わらずマーケットは活性が低い状態が続いている。
プラス上位セクターはその他金融、金属製品、建設、情報・通信、非鉄金属、鉄鋼など。マイナス下位セクターは海運、パルプ・紙、電気・ガス、サービス、医薬品、空運などだった。
22日のNYダウは75ドル高と反発。9月の雇用統計がようやく発表され、失業率は7.2%へ0.1ポイント低下したが、非農業部門雇用者数の伸びは14.8万人で、市場予測の18万人も8月の19.3万人(改定値)も大きく下回った。10月分も16日間の連邦政府機関閉鎖の影響で低水準が予想されるため、「年内の量的緩和縮小開始はない」という観測が強まり株価を押し上げた。アップルは小幅安。アメリカの長期金利が大きく低下したためドル安が進行して一時97円台になり、23日朝方の為替レートはドル円は98円台前半、ユーロ円は135円台前半だった。