森大臣の対応を批判 海江田民主代表

2013年11月15日 09:50

 民主党の海江田万里代表は14日、相次ぐ食品虚偽表示や偽装に対する問題への対応で「消費者及び食品安全担当大臣である森まさこ大臣が特定秘密保護法案にばかりかかりきりで、未だに衆参で食品虚偽表示問題に対する委員会が開かれていない」と森大臣の対応を批判した。

 これは党食品虚偽表示問題対策本部(本部長・海江田代表)と内閣(消費者・食品安全)部門の合同会議でのあいさつで語ったもの。

 海江田代表は「全国各地で相次いでいる食品等の偽装や虚偽表示問題の深刻さに鑑み、民主党は食品虚偽表示問題対策本部を立ち上げた。最初の偽装発覚は3週間前。消費者庁にはもっと早く対応をしてもらいたい」とした。

 民主党によると、会合では「虚偽を暴く検査体制の強化だけでは物理的に困難な面もある」として「日本国内で米・米加工品や牛肉に限って実施されているトレサビリティ(生産段階から最終消費段階あるいは廃棄段階まで追跡を可能にする管理体制)の確立こそが食品虚偽表示問題の打開策になるのではないかという指摘も出た」という。

 民主党は「今回の議論を受けて政府与党に対し国会での早急な審議を求めるとともに、次回の会議で消費者団体等の意見を聞く機会等を設け、適切な対応の確立に向けて取り組んでいくことになる」としている。(編集担当:森高龍二)