電通とホリプロ、新しくテレビ通販を共同出資で手掛ける製作委員会設立

2012年08月31日 11:00

 公益社団法人 日本通信販売協会(以下、JADMA)が、2011年度(2011年4月から2012年3月)の通信販売市場の売上高について調査を行ったところ、売上高は前年比9・0%増の5兆900億円と、調査を開始した1982年以来、初の5兆円台を記録。金額ベースでは前年に比べ、約4,200億円の増加となっている。

 そのような中、電通とホリプロは30代~40代女性をメインターゲットにした新しいテレビ通販インフォマーシャルのコンテンツ製作とビジネスモデルの開発で、新たな市場を切り開いていくために、共同出資による製作委員会を設立した。

 製作委員会はコンテンツ製作の第一弾として、9月1日より無料BSチャンネルである<Dlife>(BS258)を中心に、各BS・CS局において新しいテレビ通販インフォマーシャル「栗原順子のセレクトショッピング」をスタート。このインフォマーシャルでは、ホリプログループでテレビ通販の商品企画やネット通販事業を手掛けるクリプロの代表でもある栗原順子をキャスターとして起用し、大手テレビ通販会社でのキャスターとしての経験とノウハウを生かした商品選定を行う。

 また従来は、50代~60代の女性に向けた商品が販売されることの多かったテレビ通販インフォマーシャルだが、「栗原順子のセレクトショッピング」では、主に30代~40代女性をメインターゲットとし、幅広い年齢層の女性の購買意欲に訴えかける商品を販売。今後もホリプロが誇る豊富なタレント力、モデルキャスティング力、クオリティの高い映像制作力と、電通のテレビ通販市場における”売るため”の知見を結集。テレビ通販に留まらず、ネット通販やラジオ通販などへの対応、さらには海外向け通販番組への展開も視野に入れた活動を推進する。

 現在、流通全般はデフレなどの影響で消費低迷傾向だが、通販市場は過去10年でおよそ2倍となっているという。各社がこの先もこういった独自の企画力で通販番組を制作・提供することで、同市場のさらなる飛躍が期待される。