22日のNYダウは65ドル高で、NASDAQは39ポイント高。連休明けのヨーロッパは軒並み高。刺激材料は決算よりはM&Aで、カナダのバリアントがアメリカのアラガンに買収提案し、スイスのノバルティス、英国のグラクソ・スミスクラインにも事業再編のニュースがあり、ファイザー0.45%、メルク0.91%など医薬品株が軒並み上昇した。アラガンは15.3%、バリアントは7.5%上昇。好決算のネットフリックスは7.0%上昇したが、決算が純利益5%減のマクドナルドは0.4%安。23日朝方の為替レートはドル円が102円台後半、ユーロ円が142円台半ばで、前日夕方と変わらぬ水準だった。
日経平均は91.64円高の14480.41円で始まり、すぐに14500円台を回復し前日午後1時台の水準に戻った。午前9時30分頃から14400円台後半で推移するが10時台には14500円台に戻り10時6分に14533円まで上昇する。10時30分発表のオーストラリアの1~3月の消費者物価指数(CPI)は2.9の上昇で3%を超えるとみた市場予測より低く、豪ドルは急落したが日経平均は反応薄。10時45分発表の中国の4月のHSBC製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は48.3で3月確定値の48.0から改善し市場予測と全く同じ。日経平均はこれまた反応薄。上海、香港市場の序盤のマイナスも問題にならない。ところが為替のドル円が前場を通じてジリジリ円高だったので11時前には14500円を割り込む。11時22分には14460円まで下げ、前引は14470円だった。
後場は前引水準を上回って14500円に何度もタッチする堅調な展開。前日、前々日のような後場の急落は起こらず、為替レートも落ち着いていた。平穏なうちに時間が経過し午後2時45分頃から14500円台に安定的に乗せ、大引け直前にはさらに上昇をみせて157.50円高の14546.27円で高値引け大幅反発。日中値幅は87円と小さい。TOPIXは+11.31の1173.81。売買高は17億株、売買代金は1兆5436億円と上向かなかった。
下落は鉱業のみ。プラス上位はその他金融、ゴム製品、非鉄金属、空運、情報・通信、サービスなど。プラス下位は電気・ガス、繊維、鉄鋼、保険、ガラス・土石などだった。
23日のNYダウは12ドル安。NASDAQは34ポイント下落した。ボーイング、P&G、ダウ・ケミカルが市場予測を上回る1株当たり利益(EPS)を計上したが、3月の新築住宅販売件数が市場予測を大幅に下回ったことと、取引終了後のアップル、フェイスブックの決算の様子見が終日ブレーキになった。そのアップルのEPSは11.62ドルで市場予測の10.17ドルを上回り、1株を7株にする株式分割、増配、自社株買い枠の900億ドルへの拡大を発表。フェイスブックのEPSは0.34ドルで市場予測の0.24ドルを上回り、両銘柄とも時間外取引で大幅に上昇した。24日朝方の為替レートはドル円102円台半ば、ユーロ円141円台後半で、前日夕方からややドル安円高が進んでいた。
日経平均は16.98円高の14563.25円と小幅高で始まる。アップル、フェイスブックの好決算効果と思われたが、あっさりマイナス圏に下落。日米首脳会談結果待ちの様子見で、14500円と前日終値14546円の間の狭いレンジの小動きがずっと続く。上海、香港市場が続落で始まっても影響されなかったが、11時20分頃から為替が円高に動いて14500円を割り込み、前引は14482円だった。