26日のNY市場、CMEは「メモリアル・デー(戦没将兵追悼記念日)」で休場。ロンドン市場も「スプリングバンクホリデー」で休場。フランクフルト市場のDAX指数もパリ市場のCAC指数も高かった。27日朝方の為替レートはドル円101円台後半、ユーロ円139円近辺で、ドル円は102円台にタッチはしても、なかなか定着しない。
日経平均は12.73円安の14589.79円と小反落でスタート。午前9時2分に14588円で底を打って5分ほどでプラスに転じ、14647円の200日移動平均線もあっさり突破。TOPIXも1200の大台に乗せる。30分もたたないうちに日経平均は14700円台に乗せた。上海や香港がマイナスで始まったのが影響して割り込む時間帯もあったものの、おおむね14700円オーバーで、前引は14729円だった。
後場は一段高で始まり、午後0時39分に14744円の高値をつける。しかしそこから14700円を割りかけるところまで下落。1時台には持ち直すが、2時台になると利益確定売りが入って14700円を大きく割り込み、TOPIXも1200を割る。終盤は先物主導でさらに下落して14650円も守りきれず終値は34.00円高の14636.52円で、4日続伸しても最後は200日移動平均線を割り込んで引けた。日中値幅は156円。TOPIXは+0.42の1195.11でかろうじて4日続伸。売買高は19億株、売買代金は1兆7027億円だった。
値上がり銘柄796よりも値下がり銘柄845のほうが多くなった。上昇セクターは18、下落セクターは15。プラス上位はパルプ・紙、鉄鋼、証券、陸運、不動産、金属製品など。マイナス下位は電力・ガス、海運、繊維、その他金融、鉱業、石油・石炭などだった。
日経平均採用225種は値上がり115銘柄、値下がり91銘柄。プラス寄与度1~3位は「日経平均寄与度御三家」が揃い踏みして合計で+20円。マイナス寄与度1位は電通<4324>で-3円、2位は大日本住友製薬<4506>で-1円だった。
メガバンクはみずほ<8411>も三菱UFJ<8306>も2円安でも三井住友FG<8316>は52円高。野村HD<8604>が6円高など証券セクターは良かった。トヨタ<7203>が14円安、日産<7201>は6月に発売する新型「スカイライン」にメルセデス・ベンツのエンジンを搭載すると発表して10円安。「ケンとメリー」の時代からのファンは嘆いているか? 日本の風景に溶け込んだ「はたらく二輪車」スーパーカブを商標登録したホンダ<7267>は4円高。富士重工<7270>は向こう3年間の営業利益が合計1000~2000億円に上振れするという試算を発表して27円高と、自動車大手はまちまちだった。
ソニー<6758>は平井一夫社長が「ゲームと音楽を成長のけん引役にする」と、ものづくりよりソフト重視を表明して2円高。東芝<6502>は1円高、パナソニック<6752>は4円高、セイコーエプソン<6724>はゴールドマンサックスがレーティング、目標株価を引き上げ、190円の大幅高で4日続伸して年初来高値を更新し値上がり率8位。
三井住友建設道路<1776>は前日に30万株、1億円上限の自社株買いを発表。発行済株式数の1.6%と規模が小さいが23円高になった。3月期の配当を従来の2円から3円に増やしている。西武HD<9024>は新規に野村證券が「ニュートラル」、みずほ証券が「買い」のレーティングをつけて66円高で上場来高値更新。旭化成<3407>は繊維の製造設備の増強を図るという話題があり6円高。東ソー<4042>は野村證券がレーティングを引き上げて17円高だった。