サッカー・ワールドカップ放映権、高いか安いか

2014年06月13日 12:42

 サッカー・ワールドカップがついに開幕した。サッカー王国ブラジル各地で熱戦が始まる。「サムライブルー」こと日本代表は、本田圭佑、香川真司、長友佑都、岡崎慎司ら今回の日本代表は欧州リーグで活躍する選手も多く、その活躍が期待される。「優勝を目指す」という日本のエース、本田圭佑の発言に日本人の期待は高まるばかりだ。日本国民がテレビの前の前で熱狂することだろう。

 世界最高峰のプレーを堪能し、その結果に人々は歓喜し、落胆する。選手の卓越した切りかえし、針の穴を通すシュート、ノールックパス、奇跡的なセーブ、小刻みなステップで相手をかわすドリブル、こうしたプレーの数々を多くの人はテレビを通して目の当たりにする。これは当然の話しだがテレビは放映権を取得して、放送しているお蔭だ。

 高い視聴率が見込めるコンテンツ、NHKが初戦のコートジボワール戦、日本テレビが第2戦のギリシャ戦、テレビ朝日が第3戦コロンビア戦を中継する権利を獲得している。しかし、この権利が高騰しているようだ。1998年のフランスワールドカップで日本側が支払った額は6億円。そして今回のブラジル大会で提示された放映権料はなんと400億円。日本放送協会(NHK)と民放連加盟各社で構成されるジャパンコンソーシアムが負担する(ちなみに、放映権料のうち、70%をNHKが支払う)。2002年の日韓大会以来、各国の放送局による競売形式となっていることが高騰の背景にある。

 日本の各局も実際のところ放映権料の抑制ができないようだ。喉から手が届くほど放送したい、50%を超えると期待される視聴率や高額の広告収入。それを考えれば、権利の価格を釣り上げるのはビジネスの鉄則。FIFAや広告代理店も当然のことをしたまでである。サッカーらしく「足元を見る」プレーといえようか。

 FIFAのHPにあるサイト「Social responsibility」を見ると世界各地の貧困支援、差別撤廃活動、サッカーを通した教育支援など様々な分野にわたって積極的に活動をしている。世界各国のサッカーリーグを統括する、管理するだけでなく、サッカーというコンテンツを通して人々を熱狂させ、満足をさせる他にだ。さらに八百長の監視なども行っている。「放映権料が高い」「使途透明」と一面的に批判するのはどうか。FIFAがもたらすこうした社会貢献活動にも注目するべきだろう。(編集担当:久保田雄城)