総理のやろうとする事は憲法をないがしろにする

2014年06月24日 17:17

 民主党の海江田万里代表は24日の両院議員総会で、集団的自衛権をめぐる政府の姿勢に解釈改憲という表現を使ったことについて出席議員から説明を求められ、安倍総理のやろうとしている憲法解釈の変更は「憲法をないがしろにする」ということを表したものとの趣旨を説明した。

 海江田代表は「解釈改憲ということばをストレートに使うかどうかには、いろんな意見があると思う」と語り、「今、安倍総理がやろうとしているのは憲法解釈を変えることによって、結果的に、憲法をないがしろにすることになっていないかということ」とのべた。

 海江田代表は「これまでと180度違うことを、こうなのだと言ってしまえば、それは憲法をないがしろにしていることになる」と歴代政府が集団的自衛権は有するが現行憲法下では行使できないと長い歴史の中で構築、堅持してきた解釈を与党協議のみで、しかも閣議決定で変えてしまうことに危険性と強い懸念を有している。集団的自衛権行使容認をするなら憲法改正手続きを経て行うべきとの考えだ。

 この日の両院議員総会で、海江田代表は党の団結を強調した。海江田代表は総会出席議員から団結は目標ではないだろと団結を強調した意味を質され「われわれの党が団結できているかというと、外から見るとバラバラ感があるように見えている。そう見えている以上、その克服に意を注がなければならない。残念な話だが、そういう事があるからだ」と団結を呼びかけた理由を説明した。(編集担当:森高龍二)