ハンドルを回すだけで強力に固定できる「プリローダーシステム(ママ楽ハンドル)」が、チャイルドシートの取り付けミスを軽減する。安全性能はもちろん、赤ちゃんの乗り心地も追求している。国内基準初の「アセスメントW優」評価に輝いた人気モデルだ。
自動車用安全システムメーカーのタカタ<7312>が、6月より新型チャイルドシート「takata04-neo SF」を発売した。takata04-neo SFは、プリローダーシステムと呼ばれる機構を備える。これによりチャイルドシート背面にあるシャフトにシートベルトを通し、本体にあるハンドルを回すだけで簡単・確実に取り付けられる点が最大の特徴だ。
初めて子どもを持つ親は、とにかくいろいろな物を買い揃えなければならない。中でも特に気を使うのがチャイルドシートだ。自動車を運転中に万が一にも事故に遭い、大切な我が子を傷つけるわけにはいかない。また、走行中の車内で子どもに不意な動きをされると大変危険だ。幼い命を守るためにもチャイルドシートは必要不可欠なアイテムなのだ。
産婦人科から退院する際にいきなり必要となる場合も多いチャイルドシート。だが、2013年の警察庁とJAFによる「チャイルドシート使用状況全国調査」によると、1歳未満で約20%、1歳から4歳までになるとなんと約40%がチャイルドシート未使用であることがわかった。また、チャイルドシートを使用していても、正しく車に装着されていないケースも多く、適切に取り付けられている割合は乳児用、幼児用合わせて36.1%しかなかったのである。実際、タカタの行ったユーザーへの意識調査でも、64%の人が「正しく付けられているか不安に感じることがある」と回答しており、手軽に・確実に取り付けることのできるチャイルドシートの開発が待ち望まれている状況であった。
takata04-neo SFは取り付けの際、ハンドルを回すとカチカチと音が鳴る。この音は完全にチャイルドシートを固定できたという合図であり、不完全な取り付けを防ぐと共に上記調査にもあった取り付けに対する不安を解消する効果が期待できる。子どもは成長するにしたがって、身動きのしにくいチャイルドシートを嫌がる傾向がある。しかし、子どもの命を守るのは親や周囲の大人達の責任だ。近所のスーパーにちょっと買い物に行くだけであっても、油断せずしっかり使用することを習慣化しなければならない。(編集担当:久保田雄城)