【日経平均】薄商いの中、後場は段階的に下落し57円安

2014年07月07日 20:12

 小田急<9007>は山木利満社長が「2017年3月期で営業利益500億円を目指す」とコメントし3円高。その直系のバス会社の神奈川中央交通(神奈中)<9081>も2円高で年初来高値を更新した。不動産業のトーセイ<8923>は12~5月期中間決算が営業利益10.2%減と悪く、49円安で値下がり率1位になった。「産業天気図」で予報が曇りから薄日に変わった人材派遣業に属するフルキャストHD<4848>は後場上昇し36円高で値上がり率14位になった。

 中・小型銘柄のテーマ株物色の日で、燃料電池車・水素ステーションの「水素関連」と格安スマホがらみのMVNO「割安通信関連」が特ににぎわった。

 水素関連では三菱化工機<6331>が信用規制を問題にせず売買高4位、売買代金5位に入り、33円高で年初来高値を更新し4日続伸。燃料電池用試験装置を製造するチノー<6850>はストップ高の80円高で年初来高値を更新し値上がり率2位。燃料計を製造するオーバル<7727>もストップ高の80円高で年初来高値を更新し同3位。水素ステーション運営中の岩谷産業<8088>は売買高、売買代金とも10位で年初来高値を更新しながら5円安で終えた。テーマ物色は自動車大手のマツダ<7261>にも及び6円高で売買高3位、売買代金4位。マツダは20年以上前から「水素自動車」を研究して実用化させた実績があるが、これは水素で直接ロータリーエンジンを動かす技術で、電気モーターで駆動する燃料電池車とは原理が異なる。しかし水素の供給インフラは共有できる。

 割安通信関連ではジャスダックの日本通信<9424>が158円高で年初来高値更新。売買代金1632億円は東証1部1位のアイフルの641億円の約2.5倍あり、ケタ違いの全市場トップでテーマ物色のパワーを見せつけた。ワイヤレスゲート<9419>はストップ高の705円高で年初来高値更新。セルロースナノファイバー関連の第一工業製薬<4461>も一時ストップ高の39円高で年初来高値を更新し値上がり率9位に入っていた。

 ゲーム・ネット・コンテンツ系では「アップル関連銘柄」に仲間入りしたソフトブレーン<4779>がストップ高の80円高で年初来高値を更新し値上がり率1位。これで11日間も下落の日がない。Klab<3656>は売買代金11位に入り、102円高で年初来高値を更新し値上がり率15位に入った。

 新興市場は日経ジャスダック平均が0.36%上昇したが東証マザーズ指数は0.08%下落。上場4日目のVOYAGE<3688>は10円安でストップがかかったが、日本マイクロニクス<6871>は90円高。しかしミクシィ<2121>は105円安と元気がなかった。

 東証2部指数は0.65%上昇して6日続伸。2部は閑古鳥が鳴いてドングリの背比べというイメージがあるが、水素関連でもある加地テック<6391>が46円高で年初来高値更新と買われ、エルナー<6972>、日本抵抗器<6977>、松尾電機<6969>、リード<6982>が全てストップ高と派手だった。

 この日の主役は前週で3~5月期決算がほぼ出揃った小売大手。6日付の日経新聞には「3割が最高益」という見出しが躍った。ファミリーマート<8028>は伊藤忠商事<8001>が発行済株式数の5.35%に相当する507万300株を買い増し、保有比率を37%に引き上げると発表し200円高。ローソン<2651>は2.0%の減収だったが、営業利益は17.6%増の168億円、純利益は26.5%増の90億円と2ケタ増益で30円高。店内調理の惣菜、弁当の高採算商品が好調という。東証2部のスリーエフ<7544>は経常利益赤字転落という悪い決算内容で3円安だった。

 イオン<8267>は64円の大幅安で値下がり率6位。売上高は17.2%増だが営業利益は35.3%減で市場予測を大きく下回り、四半期純利益は90.1%減益という大幅減益決算。その子会社のダイエー<8263>は経常赤字拡大で4円安だったが、カスミ<8196>は3~8月期決算見通しを上方修正し17円高で年初来高値を更新していた。(編集担当:寺尾淳)