日本生命保険相互会社は、インターネット上で今夏のボーナスに関する実態調査を行った。調査期間は、平成26年6月1日から6月23日。回答者数は11,361名(男性:6.185名、女性:5,176名)。
ボーナス支給額の平均値は、59.3万円(前年比+8.6%。以下カッコ内前年比)。20代で32.7万円(+8.6万円)、30代で45.2万円(+7.2万円)、40代で63.6万円(+9.4万円)、50代で74.9万円(+9.4万円)となった。男女別では、男性が67.5万円(+9.8万円)、女性が38.0万円(+5.0万円)となった。すべての年代において前年よりも1から2割程度の増額となっている。
ボーナスが「増えた」と答えた人は、全体の50.6%(+11%)。内訳は、20代が59.1%、30代が51.1%、40代が49%、50代が49.5%。「変わらない」と答えた人は、全体の44.0%(‐4%)。内訳は、20代で39%、30代で44.6%、40代で45.5%、50代で43.2%となった。一方「減った」と答えた人は全体でわずか5.4%(‐6.3%)、20代で1.8%、30代で4.3%、40代で5.5%、50代で7.4%となった。
ボーナスの使途に関して、「預貯金」が最多で31.3%(+6.4%)、「生活費の補てん」が20.3%(‐0.4%)、「ローンの返済」が15.0%(‐1.5%)、「国内旅行」が8.2%(‐3.0%)、「教育費」が7.3%(‐0.4%)、「買い物(日用品)」が4.4%(‐1.2%)、「海外旅行」が3.9%(‐0.5%)、「買い物(ぜいたく品)」が3.7%(‐1.4%)となった。
「預貯金以外の使途」に関して尋ねたところ、「増やす」と答えたのは、29.1%。年代別内訳は、20代が39.5%と顕著で、次いで30代が28.3%、40代が28.0%、50代が27.7%「変わらない」は67.8%、「減らす」が3.1%となった。「預貯金以外の使途」に実際に使う金額は、前年度平均よりも+3.1万円となった。20代では+3.2万、30代で+2.3万円、40代で+3.5万円、50代で+3.0万円であった。
好景気の波に乗ってか、今夏のボーナス金額は前年より1から2割増加している。安易な消費に走るよりも、堅実に預貯金を増やしたいと考えている人が多いようだ。その背景には、先行き不明な景気への不安感や、今後予定されている消費税10%引き上げなどもあると考えられる。(編集担当:堺不二子)