【日経平均】中国PMIに好反応むなしく後場失速し44円安

2014年07月24日 20:18

 信越ポリマー<7970>は今期の営業利益82%増、純利益94%増の見通しを発表し6円高で年初来高値更新。大引け後に決算発表を控えた信越化学<4063>は期待込みの9円高で年初来高値更新。富士フイルムHD<4901>は4~6月期の営業利益が2割増の300億円弱という業績観測記事が出て、市場予測の261億円を超えて57円高。デジカメの赤字はほぼ解消したという。三菱鉛筆<7976>は2時30分に決算を発表し6月中間期は営業利益28%増。最大50万株、15億円規模の自社株買いを同時に発表して急騰し、218円高で値上がり率8位に入った。

 値上がり率2位は宮越HD<6620>でストップ高比例配分の150円高で年初来高値更新。協栄産業<6973>は前日に続きロボット関連のテーマ物色で33円高になり年初来高値を更新し値上がり率3位。親会社の三菱電機<6503>も4.5円高で年初来高値を更新していた。キヤノンマーケティングジャパン<8060>はインクジェットプリンターの販売が好調で12月期通期の営業利益見通しを188億円から228億円に上方修正。市場予測の216億円を上回ったが序盤はなぜか338円安の大幅安。しかしすぐにプラス圏まで反発し終値は96円高で年初来高値更新。朝のミステリアスな急落劇は誤発注なのか? それとも誰かの謀略なのか?

 ヤマダ電機<9831>とビックカメラ<3048>はモルガンスタンレーが新規に「オーバーウエイト」のレーティングをつけ、ヤマダ電機は13円高、ビックカメラは40円高で年初来高値を更新した。ABCマート<2670>はアメリカの高級ブーツメーカー「ホワイツブーツ」を買収と報じられたが30円安。しまむら<8227>は7月度の既存店売上高が前年同月比5.5%減で2カ月連続のマイナスだったのが嫌気され230円安だった。

 バルチック海運指数が13日ぶりに反発したが海運大手は日本郵船<9101>は値動きなし、商船三井<9104>は1円安、川崎汽船<9107>は値動きなしで反応なし。空運セクターは業種別騰落率トップで、JAL<9201>は60円高、ANAHD<9202>は1.4円高で年初来高値更新。台湾で墜落したATR72-500型機はフランス・イタリア合弁のATR社製で日本では飛んでいない。

 第一生命<8750>はこの日、公募増資の1億8400万株の受渡日で市場で売却が可能になった。売買高3位、売買代金1位に入り16円高。売り方あれば買い方もあり。

 ネット・コンテンツ関連はコロプラ<3668>が65円高と買われたが、任天堂<7974>は445円の大幅安で値下がり率13位だった。化粧品の口コミサイト「アットコスメ」を運営するアイスタイル<3660>は、前日に6月期業績見通しを売上高、営業利益、純利益とも上方修正しストップ高比例配分の80円高で値上がり率1位に入った。新興市場は日経ジャスダック平均が0.12%上昇して年初来高値を更新し、東証マザーズ指数も0.21%上昇して4日続伸と元気だった。

 この日の主役は前日大引け後に4~6月期決算を発表し売買代金9位に入った日本電産<6594>。第1四半期の売上高は14%増の2401億円で四半期ベースでは過去最高。営業利益は42%増の255億円、四半期純利益は34%増の179億円。好業績に最も貢献したのは為替の円安で、売上高を約74億円、営業利益を約14億円押し上げた。重点分野と位置づける「車載及び家電・商業・産業用モーター」の営業利益が98.7%増で、特にHDD向けの精密小型モーターが大きく貢献し、成長著しい自動車用モーター、家電用モーターも需要が伸びたという。

 通期業績見通しは、売上高は100億円上方修正して前期比10%増の9600億円、営業利益は50億円上方修正して23%増の1050億円、純利益は40億円上方修正して22%増の690億円を見込むと発表した。中間配当は2.5円上方修正して30円、年間配当は5円上方修正して60円を予定。非の打ちどころがなさそうな決算内容だが、通期見通しの市場予測は営業利益は1116億円、純利益は791億円で、どちらもそれを下回ったため株価が注目された。結果は前場に194円高まで上昇して年初来高値を更新したが、11時頃にマイナスに転落し、その後は一度もプラスに戻れず終値は106円安だった。それは市場予測を下回ったためというよりも、前場の上昇で利益確定売りに見舞われたためと言えそう。日経新聞に永守重信社長のインタビュー記事が載っていたが、自動運転車に対応する通信対応モーターを開発するなど、相変わらず元気印の「永守節」が炸裂していた。(編集担当:寺尾淳)