世界第3位の二輪市場のライダーが鈴鹿4耐で1、2位の快挙!

2014年08月01日 12:21

世界第3位の二輪市場からの刺客が鈴鹿4耐で1、2位の快挙!

優勝したインドネシアA(写真右の2人)と、2位だったインドネシアB(写真左の2人

 日本で行われる最大級のオートバイレースである、鈴鹿8時間耐久ロードレース(通称:鈴鹿8耐)が先週開催された。鈴鹿8耐史上初となった降雨でのスタートディレイや、合計4回ものセーフティカーランが発生するなど、今年の鈴鹿8耐は波瀾万丈だった。結果は去年に引き続き、「MuSASHi RT HARC-PRO.」が2連覇を達成。

 鈴鹿8耐と併催された鈴鹿4耐で、インドネシアチームが1、2フィニッシュという快挙を達成した、もう一つのドラマがあったのをご存知だろうか。

 そのインドネシアのチームとは、ヤマハ発動機<7272>のグループ会社ヤマハインドネシアモーターマニュファクチャリング(PT.Yamaha Indonesia Motor Manufacturing)()が運営する「Yamaha Racing Indonesia A」と「Yamaha Racing Indonesia B」の2チーム。ライダーはインドネシア最高峰である「INDOPRIX」でも活躍している4名の選手が出場する予定だったが、うち1名が負傷し、代わりに元ヤマハファクトリーライダーの茨木繁氏が出場している。
 
 なぜインドネシアからの参戦? と思うだろうが、実はインドネシアは世界第3位の二輪車市場で、2013年の新車総需要は約770万台と、日本の40万台と比べると、一桁違うほどのビッグマーケットなのだ。経済成長に伴い規模は継続的に拡大しており、近年では趣味性の高いスポーツタイプの人気も高まっている。2014年5月にはヤマハモーターインドネシアが「YZF-R15」を投入し、さらに7月には本格250ccスポーツ「YZF-R25」も発売。この「YZF-R25」はインドネシアで生産し、グローバル展開も予定している。

 インドネシアではモータースポーツへの関心も非常に高く、ヤマハモーターインドネシアでは、2011年にレース活動の改革に着手。国内外のレース参戦はもちろん、レーシングスクールでのライダーの育成や、二輪レース界の最高峰MotoGPでのスポンサー活動など積極的に展開し、ヤマハの「スポーツイメージ」をけん引してきた。

 鈴鹿4耐への挑戦は、そのプロジェクトの一環としてスタートしたもの。ライダー、メカニックともに鈴鹿4耐で使用するマシンである「YZF-R6」でのレース経験が少なかったため、4月上旬から鈴鹿サーキットで、スキルアップしてきたという。6月には、日本では初参戦となる、サンデーロードレース選手権にも出場し上位入賞を果たしている。だからこそ、プロジェクト立ち上げからわずか3年半で鈴鹿4耐の表彰台に立てたのだ。

 昨年インドネシアで開催したワンメイクレースの「第10回ヤマハアセアンカップレース」では、約5万人もの観客を動員するなど、ますます盛り上がりを見せてきている。インドネシア人ライダーが活躍すれば、二輪ユーザーにレースの世界を身近に感じてもらい、スポーツモデルへの憧れを抱くことにもつながる。今後はさらなる活躍をめざし、若手ライダーにも公平に育成の道を拓いていくとのことだ。

 インドネシアは既にレースへの視線が熱いようだ。インドネシア最高峰のレース(IndoPrix)はアンダーボーンタイプのオートバイのレースで、世界に出て行くにはスポーツモデル(R6のような形状)のレースを経験しなければいけないだろう。

 インドネシアは既にレースへの視線が熱いようだ。インドネシア最高峰のレースはアンダーボーンタイプのオートバイのレースで、今後世界を目指すにはスーパースポーツでのレースを経験していかなければならない。

 オートバイはインドネシアの人々にとって、生活に欠かすことができない宝物のような存在のようだ。今後ますます発展が続く国では趣味材としての二輪も普及していくのも、そう遠い未来ではないのではないだろうか。(編集担当:鈴木博之)