北朝鮮 日本の安全に「差し迫った脅威」と白書

2014年08月06日 08:07

 平成26年版防衛白書は北朝鮮について「体制を維持するうえでの不可欠な抑止力として核兵器開発を推進しているとみられる」と政府の見解を示した。

 そのうえで「北朝鮮による核兵器開発は弾道ミサイルの能力増強とあわせて考えれば、わが国の安全に対する重大な脅威であり、北東アジアおよび国際社会の平和と安定を著しく害するものとして断じて容認できない」とけん制。

 「北朝鮮の大量破壊兵器・ミサイル開発は、わが国に対するミサイル攻撃などの挑発的言動とあいまって、わが国の安全に対する重大かつ差し迫った脅威となっている。また、大量破壊兵器などの不拡散の観点からも国際社会全体にとって深刻な課題となっている」と報告。日本の安全に「差し迫った脅威」との表現を使用した。

 また昨年12月、金正恩国防委員会第1委員長の叔父にあたる張成沢(チャンソンテク)国防委員会副委員長が処刑されたことについて「金正恩国防委員会第1委員長は後見人と見られていた張成沢国防委員会副委員長の死刑執行で自身を唯一の指導者とする体制の強化・引き締めを図っている」との見方を示した。(編集担当:森高龍二)