4~6月のスマホの世界出荷台数、過去最高

2014年08月18日 07:38

 今や若者に限らず、多くの人が保有しているスマートフォン(多機能携帯電話)だが、その普及率の高さは朝の通勤時の電車に乗ればよくわかる。かつて通勤時の時間つぶしといえば新聞・雑誌、あるいは文庫本などを読むと決まっていたが、しかし今やその様子は一変している。車内にいる多くの乗客がスマートフォンを片手にそのディズプレイに目を落としている。リアルタイムで必要な情報を入手することができ、またスマートフォン向けゲームなども多く配信されているスマートフォンがあれば、時間つぶしに事欠くことはない。

 こうした高い利便性を誇るスマートフォンだが、アメリカの調査会社IDCによれば、2014年4~6月期スマートフォンの世界出荷台数(確定値)が四半期として初めて3億台を突破したようだ。

 14日、アメリカの調査会社IDCが4~6月期のスマートフォン世界出荷台数を発表。それによれば、前年同期比25.3%アップの3億130万台という結果であった。四半期としては初めて3億台を突破。中国などのアジア地域で相次いで発売された低価格帯スマートフォンの好調さが全体の数値を引き上げる形となった。前年比でも見てみても、23.1%アップと大きく上昇。また1~3月期と比較してみても2.6%アップという結果であった。

 4~6月期のスマートフォン世界出荷台数をメーカー別に見てみると、韓国のサムスン電子が7430万台でトップ。続いて米アップルが3510万台。3位は中国のファーウェイ(華為技術)で2030万台、4位は中国のレノボ・グループ(聯想集団)で1580万台、5位は韓国のLGエレクトロニクスで1450万台という結果であった。

 またOS(基本ソフト)別に見てみると、米グーグルの「Android(アンドロイド)」のシェアが前年同期の79.6%から84.7%と拡大。そして米アップルの「iOS」のシェアは前年同期の13.0%から11.7%にダウンした。

 IDCはスマートフォン市場における出荷台数の上昇は今後も続くとみており、7~9月期には出荷台数が3億円の大台を突破するのではないかとの見通しも示している。また市場はこれまでと同様に、新興地域によってけん引されるだろうとの見方も示している。(編集担当:滝川幸平)