【今週の振返り】円安を味方にしきれなくても244円上昇した週

2014年09月06日 20:11

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熱しやすく、冷めやすい。新しい物好きで、すぐあきる。せっかちなのに、好条件を素直に喜ばない江戸っ子相場。

 4日のNYダウは8.70ドル安。NASDAQは10ポイント下落した。ECB(欧州中央銀行)は理事会で政策金利を史上最低水準の0.05%に引き下げ、10月からABS(資産担保証券)などの買入オペを始めると決定。FRBにならった量的緩和政策に踏み切るだけでなく政策金利も0.1ポイント引き下げたのがサプライズ。ユーロは大幅安でヨーロッパ市場では債券高と金融株中心の株高が進行した。NYダウは序盤に取引時間中の史上最高値を更新したが、ADP雇用統計の20.4万人増が市場予測より下で、新規失業保険申請件数が市場予測よりも悪化すると、雇用統計への不安感でマイナス圏に押し下げられた。

 5日朝方の為替レートは取引開始直前に円安に大きく動いた。午前8時40分頃からドル円は105円台前半が後半に、ユーロ円は136円台前半が半ばに。午前中にドル円は105円71銭まで進み、2008年11月以来約5年11ヵ月ぶりの円安水準になった。

 日経平均は主力株中心に堅調で116.46円高の15792.64円で始まる。TOPIXも上昇して1300台に乗せる。しかし日経平均は寄り付き高値でズルズル下落する一方。午前9時台のうちに15720円そこそこまで下げ、10時台前半には一時15700円を割り込んでTOPIXはマイナスになった。中国市場は上海が上昇、香港は下落で開始。その後は少し持ち直し小康状態だったが、11時台には再び15700円を下回り、前引けは15702円でTOPIXはマイナスだった。

 後場は前引けから少し上昇して始まるが、日経平均は15720円前後、TOPIXは前日終値前後で小動きする状態が続く。変化が出たのは午後1時を回ってからで、TOPIXがまず深く沈み、日経平均も15700円を割って安値を更新しながら1時21分にマイナス圏に落ちる。為替は徐々に円高方向。日経平均は1時39分に15641円で底を打って値を戻す。2時に7月の景気動向指数速報値が発表され、一致指数は2ヵ月ぶりに0.2ポイント上昇し109.9、先行指数は2ヵ月連続で0.6ポイント上昇し106.5と悪くなかった。

 2時台にはプラスに浮上したが、何度も上値を抑えられる。終盤は前日終値付近でもみあいプラスにのるか、そるか最後までわからなかったが、結局7.50円安の15668.68円と続落し3勝2敗、前週末8月29日の終値から244.09円上昇して今週の取引を終えた。為替レートの円高方向への折り返しに合わせた尻すぼみの一日で日中値幅は151円。TOPIXは-3.18の1293.21。売買高は20億株、売買代金は1兆6980億円で今週、2兆円超えは3日の1日限りだった。東証2部指数は0.05%上昇で3日ぶりに反発していた。

 プラスセクターは輸送用機器、ガラス・土石、電気機器、ゴム製品、海運、水産・農林。マイナスセクターの下位は鉱業、その他金融、パルプ・紙、不動産、銀行、陸運など。(編集担当:寺尾淳)