ALSOKは、70歳以上の高齢の親と別居している首都圏の男女を対象として「別居している高齢の親を持つ子供の意識調査」を実施した。調査対象は70歳以上の自分の親と別居している東京・神奈川・千葉・埼玉在住の男女500人。調査期間は2014年8月11日~18日。
親と連絡を取る頻度で、最も多かったのは「1か月に1回以上(30.4%)」。ついで「1週間に1回以上(24.4%)」「3か月に1回以上(19.2%)」「1週間に3回以上(8.8%)」「半年以上連絡していない(8.4%)」「1日に1回程度(6.6%)」「1日に2回以上(2.2%)」となった。
親と子どちらから連絡するかに関して、「自分からが多い(40%)」「親からが多い(29.2%)」「同じくらい(30.1%)」。親からが多いと回答した人の理由は、「話すことがない(54.7%)」が最多。ついで「忙しい(35%)」「面倒くさい(27%)」「通話代がかかる(5.8%)」「話したくない(5.1%)」「恥ずかしい(4.4%)」「その他(4.4%)」。親から連絡が来る頻度が多いと答えた人は、子も積極的にコンタクトをとるのではなく逆に連絡することに対して消極的かつ後ろ向きな意見を持つケースが多かった。
別居している高齢の親に対する不安を聞いたところ、「不安がある(72%)」、「不安はない(28%)」。不安の内容としては、「認知症や寝たきりなど、介護が必要になった時の対応(53.1%)」が最多。「けがや病気で親が入院した時の対応(48.6%)」「外科や病気をしやすくなった(42.8%)」「記憶力が低下してきたり、物忘れが激しくなった(38.1%)」「火の始末や戸締りをきちんとしているか(36.9%)」「空き巣や押し売り・強盗・ひったくりに狙われているのではないか(33.9%)」
高齢の親に不安を感じている人に対して、安全や安否確認にしていることや利用しているサービスを尋ねたところ、「対策している(64.7%)」「特に何もしていない(35.3%)」となった。対策をしている人の内容としては、「定期的に電話を掛ける・もらうようにする(43.9%)」「定期的に会いに行ったり、一緒に旅行をする(28.6%)」「親の家の近所の人とコミュニケーションを取り、異常があれば教えてもらうようにする(6.7%)」等。
高齢の親と別居している人の多くが親の健康や生活を不安に思いながらも具体的な策を講じるのはなかなか難しいようである。同インタビューでは、自分の親孝行度合いを自己採点すると、平均47点になったという。 今後したい親孝行は「こまめに帰省」「頻繁に連絡」「感謝の気持ちを伝える」とのこと。「親孝行したい時に親はなし」という諺もある、9月15日は敬老の日、日ごろの感謝を伝えるのもいいだろう。(編集担当:堺不二子)