それを前提に3日の日経平均終値15708.65円のテクニカルポジションを確認すると、5日移動平均線の15987円、25日移動平均線の15892円よりも下にあり、75日移動平均線の15529円よりも上にある。200日移動平均線は15118円。日足一目均衡表の「雲」は15256~15354円で350円ほど下に横たわる。ボリンジャーバンドでは25日線-1σの15614円と25日線+1σの16170円の間に位置している。
そんなポジションだから前々週までの「買われすぎ」は解消。9月26日に+2.67%だった25日移動平均乖離率は10月3日には-1.15%とマイナスに変わった。直前の急騰で9月12日は131.4もあった騰落レシオは、19日に119.1、26日に111.6と徐々に下がり、10月3日は97.4とニュートラルなラインの100を切っている。ストキャスティクス(9日Fast)に至っては9月26日の80.20から10月3日は12.75まで急落した。現状では買われすぎでも売られすぎでもないが、テクニカル的に見て反発上昇はありうる。しかしそれは外部環境などの状況が許せばの話。
6日にアメリカの雇用統計の好影響で5日移動平均線を超えて16000円台を回復できたとしても、SQ週の今週はそれ以上の上値追いができるような状況ではないとみる。逆に下値はボリンジャーバンドの25日線-1σ(15614円)もおぼつかなく、15529円の75日移動平均線の下あたりまで想定しておいたほうがいいように思われる。「株価は常に行き過ぎる」(クロード・ローゼンバーグ)という言葉もある。
というわけで、今週の日経平均終値の変動レンジは15500~16000円とみる。もし、ノーベル賞の日本人受賞者が出たらもっと上の株価も期待できるかもしれないが、こればかりは発表されるまでどうなるかわからない。それでも今年もポジティブサプライズを期待しよう。でも平和賞を「日本国民」が受賞したりしたら、関連銘柄の見当がつかなくてお手上げ。(編集担当:寺尾淳)