民主党は29日夕から派遣労働者6人との意見交換会を開いた様子を党のホームページで紹介した。海江田万里代表が「国会審議において皆さんの生の声を政府・与党にぶつけていく」と語ったことを伝えたうえで、派遣労働者の意見をまとめている。
「13年間派遣社員として勤務してきたが『少しだけ賃金をあげてくれ』と求めたところ、若い人に切り替えるからということで突然契約終了となった」など派遣社員の弱い立場の実態が浮き彫りになっていた。
また、意見交換会での意見では「違法であるとわかっていても派遣労働者側は働き続けることがあり、違法であることがわかった途端に何の救済もされずに解雇される」との意見や「日本に夢をもって来日したが人道に反する扱いを受けて傷ついた」「外国人労働者は何年働いてもクビになる。安心して長く働くことができない」との意見。
「派遣労働者は派遣元と面接をすることが前提で、派遣先と面接してはならないはずだが、派遣の常用代替を求める会社の場合、お面談・お顔合わせ・職場見学という名称で事前面接が行われているのが実態」
「将来結婚の予定はあるか、子どもを産む予定はあるか、介護しなければならない家族はいるかなど、正社員採用でも禁止されているような質問をされる」などの声があったと紹介した。
海江田代表は政府の労働者派遣法改正案を廃案に追い込む意向を改めて表明したという。(編集担当:森高龍二)