民主党の辻元清美男女共同参画推進本部副本部長は党の全国男女共同参画担当者会議・新人女性候補者研修会で政府の労働者派遣法改正案を批判するとともに、民主党はボトムアップで地域力を高めることに力点を置いていると強調。統一地方選挙や総選挙勝利に向けた取り組みについても強化することを確認した。
辻元副本部長は「安倍内閣は、女性は輝けなどという法案を出す一方で、その7割が女性という非正規労働者の賃金を下げ、一生派遣で働かなくてはならなくなる労働者派遣法の改悪を行おうとしている」と批判。そのうえで、民主党はシングルマザーや非正規労働者や自営でしんどい思いをしている人たちに光を当て、ボトムアップで地域力を高めていくことに力点を置いていると党の立ち位置を示した。
また、海江田万里代表は「国民の立場に立ってみると国民の生活を無視した、国民の生活を投げ捨てた解散・総選挙だと思っている」と政府・与党を強く批判。
そのうえで政府提出の地方創生関連法案に対しては野党4党で一括交付金の復活、分権改革推進の内容を盛り込んだ法案(国・地方関係の抜本的な改革推進法案)を提出しているとし、労働者派遣法改正案については「正社員を減らし生涯派遣労働者として低賃金で働く人を増やすもの」と改めて法案に反対の姿勢を強く打ち出した。労働者派遣法改正案の今国会での成立は難しくなっている。(編集担当:森高龍二)