今週11月第4週(25~28日)は、24日は23日の「勤労感謝の日」の振替休日で休場になり4日間の取引。今月は「4日新甫」で始まりも遅かったが、週末の28日は11月の最終営業日。アメリカ市場が感謝祭休暇中に「月末のドレッシング買い」と「利益確定売りの金曜日」の対決か? 21日に衆議院が解散し、立候補予定者は選挙区に入って事実上の選挙戦たけなわ。総選挙の公示は12月2日、投開票日は12月14日と決まった。 世界の株式市場の休場は27日にアメリカが「感謝祭(サンクスギビングデー)」で休場する。翌日の28日も株式市場、債券市場、CMEなど商品市場は短縮取引。NY証券取引所の売買は午後1時終了で日本時間では午前3時まで。為替市場は通常取引。
国内の経済指標は月末の金曜日の28日の取引時間前に重要なものが目白押し。2年近く続いた失業率、有効求人倍率の改善傾向にストップがかかるかどうか注目。日銀の政策目標のCPIも見逃せない。25日に日銀会合の議事要旨が発表されるが、あの10月31日のサプライズ緩和の時のもの。1日だけの短縮日程だったが、大激論が闘わされたのだろうか? 「反逆のカリスマ」視されている木内登英審議委員は辞表を懐に黒田総裁と刺し違える覚悟だったのだろうか? 興味津々。
25日は10月の企業向けサービス価格指数、27日は10月の自動車各社の生産・販売実績、建設機械出荷額、28日は10月の労働力調査(失業率、有効求人倍率)、家計調査(二人以上世帯の家計消費支出)、消費者物価指数(CPI)、11月の東京地区の消費者物価指数(CPI)、10月の鉱工業生産指数速報値、商業販売統計(小売業売上高)、後場は10月の住宅着工件数、自動車生産・輸出実績が、それぞれ発表される。
25日は内閣府から月例経済報告が発表される。大阪取引所で「JPX日経400先物」の取引開始。10月31日開催の日銀の金融政策決定会合の議事要旨が発表される。黒田日銀総裁が名古屋市の金融経済懇談会で講演を行った後、記者会見を行う。気象庁の12~2月の3ヵ月予報が発表される。冬が寒ければ景気には良い影響がある。26日は日銀の白井審議委員が広島市で講演した後、記者会見を行う。30日は和歌山県知事選挙の投開票日。小惑星探査機「はやぶさ2」が種子島宇宙センターで打ち上げられる。
主要企業の決算発表は端境期。25日はプラネット<2391>、ダイドードリンコ<2590>、ウチダエスコ<4699>、内田洋行<8057>、ヤガミ<7488>、26日はアインファーマシーズ<9627>、ながの東急百貨店<9829>、27日は日本駐車場開発<2353>、ラクーン<3031>、菱洋エレクトロ<8068>、28日は東和フードサービス<3329>、大和コンピューター<3816>、トリケミカル研究所<4369>、ACCESS<4813>、オリバー<7959>が発表する。28日は日本生命、住友生命など非上場の生命保険各社も4~9月中間期の決算を発表する。
新規IPOは今週2件ある。26日は日本PCサービス<6025>が名証セントレックス市場に新規上場する。大阪府吹田市が本社で、パソコンやデジタル家電などのネットワーク対応機器の設定やトラブル解決のサービスを提供する。公開価格は480円。27日はCRI・ミドルウェア<3698>が東証マザーズに新規上場する。東京が本社で映像・音声分野に特化したミドルウェアに関する許諾事業を行う。公開価格は2400円。
海外の経済指標は、ドイツ、アメリカ、ブラジル、インドなど各国から7~9月期のGDPの速報値、改定値が発表される。28日は感謝祭翌日の「ブラックフライデー」でアメリカの小売業は年間最大のセールの日。
24日はドイツの11月のIFO景況感指数、アメリカの10月のシカゴ連銀全米活動指数、11月のマークイットサービス業購買担当者景気指数(PMI)速報値、ダラス連銀製造業活動指数、25日はドイツの7~9月期国内総生産(GDP)確報値、フランスの11月の製造業信頼感指数、アメリカの7~9月期国内総生産(GDP)改定値、9月のFHFA住宅価格指数、S&Pケース・シラー住宅価格指数、11月のリッチモンド連銀製造業指数、CB消費者信頼感指数、26日は英国の7~9月期国内総生産(GDP)速報値、アメリカの10月の耐久財受注、個人所得・個人支出、11月のシカゴ購買部協会景気指数、ミシガン大学消費者信頼感指数確報値、10月の中古住宅販売仮契約、新築住宅販売件数、27日は中国の1~10月の工業企業利益、ドイツの11月の失業率、消費者物価指数(CPI)速報値、ユーロ圏の10月のマネーサプライ、11月の消費者信頼感指数確報値、28日はユーロ圏の11月の消費者物価指数(CPI)速報値、ブラジルの7~9月期国内総生産(GDP)、インドの7~9月期国内総生産(GDP)が、それぞれ発表される。
24日はイランと欧米など6カ国の間の核協議の交渉期限、27日にOPEC総会が開かれるが原油価格の低下は避けられない見通し。アメリカは感謝祭(サンクスギビングデー)の休日。28日は感謝祭翌日の「ブラックフライデー」。小売業のセールの結果はウォール街の株価を左右する。
アメリカ主要企業の決算は、25日はHP、ティファニー、26日はディアが発表予定。