世界的な需要の増加により、乳原料やチョコレートの価格が上昇している。その結果、アイスクリームの価格が相次いで値上がっている。先日も江崎グリコ<2206>が2015年3月1日出荷分よりアイスクリーム製品の価格を改定するとし、「ジャイアントコーン」や「パピコ」「パナップ」「アイスの実」など商品価格を税別120円から税別130円に値上げするとの発表を行った。また江崎グリコ以外にもロッテアイス、森永製菓<2201>、明治<2202>などがこれまでにアイスクリームの値上げを発表している。そして21日、新たに森永乳業<2264>が家庭用アイスクリームの一部商品について値上げを行うとの発表を行った。
21日、森永乳業が家庭用アイスクリームの一部商品ついて、15年3月1日出荷分より8.3%から30%値上げするとの発表を行った。値上げを行う背景には、世界的な需要増加によりアイスクリームの主原料である乳原料やチョコレートの価格の高騰、またエネルギーコストの上昇などがある。
今回値上げが発表された商品は、「ピノ」「PARM(パルム)チョコレート」などで、「ピノ」「PARM(パルム)チョコレート」「クリスピーナ」を税別120円から130円に値上げし、「板チョコモナカ」も税別100円から税別130円に値上げ。また「PARM(パルム)チョコレート(6本入り)」「PARM(パルム)ストロベリー&ホワイトチョコ(6本入り)」についても税別380円から税別420円に値上げされる。
そのほか「チェリオ バニラ」については内容量を90ミリリットルから5.6%減らして85ミリリットルとした上で、価格も税別120円から130円に値上げする。「ピノ チョコアソート」については価格を税別500円に据え置くものの、内容量を7.7%減らし10ミリリットル×26粒から10ミリリットル×24粒へとする。
今年の4月に消費税が増税され価格が値上がったばかりだが、ここにきて今度はアイスクリームの値上げである。またアイスクリーム以外にも、円安による輸送コストや原材料費の高騰により、来年には麺類の商品も相次いで値上げが行われる。ますます家計は圧迫されそうだ。(編集担当:滝川幸平)