「モンハン」スマホに参入! カプコンがスマホ・家庭用ゲーム両方に市場を拡大

2014年12月04日 18:08

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画像は、「モンハン」シリーズ最新作で10月11日に発売された「モンスターハンター4G」。NITENDO 3DS用ソフトで、発売1ヶ月半ですでに200万本出荷を記録している。カプコンは、来年度から同シリーズのスマホ版の配信を始めると発表した。

 「モンスターハンター」(通称モンハン)、「バイオハザード」などの人気シリーズで知られる大手ゲームメーカー・カプコン〈9697〉が、今後の増益・新規ユーザーの確保を見据え、スマホゲームをはじめとしたインターネット市場に大きく乗り出すことを発表した。

 最大の目玉は「モンハン」のスマホ配信だ。「モンハン」はカプコンの看板シリーズで、シリーズ最新作は10月11日に発売された「モンスターハンター4G」。NITENDO 3DS用ソフトで、発売1ヶ月半ですでに200万本出荷を記録している。オンライン通信で、他のユーザーと協力して狩りに出かけるシステムが人気のシリーズだ。来年度から同ゲームのスマホ版の配信を始め、家庭用ゲームユーザー以外の、ライトなスマホゲームユーザーも広く取り込む狙いだ。

 ここ数年、ゲーム業界はスマホゲームの台頭で勢力図が変わってきている。「パズル&ドラゴンズ」のガンホー・オンライン・エンターテイメント〈3765〉や「モンスターストライク」のミクシィ〈2121〉などがスマホ配信で大ヒットを飛ばし、ライトなゲームユーザーの多くは基本無料で手軽に楽しめるという理由から、そちらに流れていっている。

 しかし、スマホゲームの多くは、基本無料だがある程度以上楽しもうとすると、際限のない課金が必要となる場合もある。家庭用ゲームの最大手である任天堂〈7974〉は、過去にも公式ページで「そうしたユーザーの射幸心を煽るビジネスでは、メーカーとユーザーの間に長い信頼関係は築けない」とはっきり否定している。こうした任天堂の姿勢にも顕著なように、家庭用ゲームとスマホゲームは、ユーザーのパイを奪い合いつつも、一線を引いてきた部分がある。

 その中で、今回のカプコンのスマホゲーム市場への参入は大きいと言えるだろう。どちらかの市場ではなく、家庭用ゲームとスマホゲーム両方の市場で利益を上げるという明確な目標を持って大手メーカーが動いた意味は大きい。これまでにも、「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」で知られるスクウェア・エニックス〈9684〉が、スマホゲームでヒットを飛ばしているが、逆にその結果、同社はスマホ市場頼みになっている部分もある。元々オンライン通信での楽しみに特化していた「モンハン」の配信は、それ以上のヒットと、新規ユーザーを家庭用ゲーム機市場に取り込める公算もあるのだろう。

 カプコンは、家庭用ゲームとスマホゲーム両方に市場を拡大することで、3年以内に年間営業利益を現在の約100億円から200億円に引き上げたいとしている。(編集担当:久保田雄城)