オーラルケア関連商品市場拡大 健康意識の変化

2014年12月19日 12:08

画・オーラルケア関連商品市場拡大健康意識の変化

歯だけでなく、口の中全体のケアに注目が行くようになったのは予防医療への意識変化であろう。口の中が不衛生だと、歯や歯茎が病気になるだけでなく、生死に関わる重篤な病気に陥るという指摘がメディアによって大きく取り上げられている

 富士経済はオーラルケア関連商品に関する市場を調査、報告書をまとめたことを12月5日に発表した。

 調査結果によると、オーラルケア関連商品の2014年の市場は3678億円になる見込み。前年に比べ増え、15年にはさらに増えるという予測だ。虫歯予防だけでなく、歯周病予防、ドライマウス対策、歯を白く見せるホワイトニング関連用品の需要も高まってきている。また「ミンティア」など口中清涼菓子が人気。口臭予防を目的とした舌クリーナーの市場も拡大しつつある。

 歯だけでなく、口の中全体のケアに注目が行くようになったのは予防医療への意識変化であろう。口の中が不衛生だと、歯や歯茎が病気になるだけでなく、生死に関わる重篤な病気に陥るという指摘がメディアによって大きく取り上げられている。肺炎、狭心症、心筋梗塞などだ。また大きな病気の予兆を見極める手段としても注目されているのだ。その例として糖尿病である。この病気の初期症状には口渇がある。血液中の糖が多いため、細胞が脱水状態となり口が渇き、水をたくさん飲むことになる。口腔に意識を働かせ大きな病気を防ごうという意識へと変わってきているのだ。

 また歯科治療が多額の費用を要することが近年になりメディアのおかげで明らかになってきた背景もあるだろう。常日頃から歯を大切にしないと、歯を失った時に大きな出費となるのだ。歯科治療には保険適用、適用外が入り混じり、患者が戸惑うことが多くある。歯を失った場合、入れ歯にするか、ブリッジにするか、インプラントにするか決断を迫られることになった人も多いだろう。入れ歯やブリッジの場合は健康保険が適用になるケースがあるが、インプラントは保険適用外である。しかし、見た目を気にしてインプラントを選ぶ人も多い。

 口や歯の印象が人の見た目を左右することに加えて、大病の予防意識の高まりが市場拡大の理由であろう。(編集担当:久保田雄城)