最新のエコカー購入だけがエコではない。長く付き合うことも立派なエコ

2014年12月25日 12:12

画・最新のエコカー購入だけがエコではない。長く付き合うことも立派なエコ

メルセデス・ベンツ日本は、足回り、メンテナンス部品、ブッシュ、エクゾースト等、約300点の部品を交換し、乗り味としては当時のローンチ同等の乗り味になっている程レストアした1993年式「190E」を公開した

 メルセデス・ベンツ日本は、足回り、メンテナンス部品、ブッシュ、エクゾースト等、約300点の部品を交換し、乗り味としては当時のローンチ同等の乗り味になっている程レストアした1993年式「190E」を公開した。

 21世紀に入り国産、輸入に関わらず品質は格段に上がり、故障について不安がる人は減ってきているが20年以上も昔の車をレストアして部品の在庫や供給体制、サポートサービスをアピールすることはさらなる安心感につながるのではないだろうか。

 筆者は今年で11年目の車に乗っているが、当時「認定中古車」という、今では各社常識となっている新車同等の保証や車検時の無料消耗品交換等のサービスが始まった頃だった。「こういうサービスがあるなら輸入車買ってもいいかな?」と思えるサービスだった。

 さらにインターネットでの部品輸入や情報交換も盛んになり、検索すればその車種を専門に整備する業者のホームページも見つかるようになり、最近では「外車は困るほど壊れないし壊れてもまあ直せば良い」というイメージになった。

 次はもっと古いものや、距離を走って安いものを買おうかとも考えている程だ。

 日本の道はヨーロッパのように130km/hとか無制限で走ることがない。新東名高速道路は140km/hで走れるポテンシャルを持った道だと言われているが、結局100㎞/h制限になった。最近制限速度が上がった道というと2011年にあった。環七こと東京都道318号環状七号線だろうか。40km/hだったものが50km/hになった。そんなレベルだ。何十年も前から200km/h以上の速度で巡航する性能をもっている輸入車はまだまだ十分使える性能である。

 ヨーロッパの中古車販売サイトを見ると10年以上前の生産で10万km以上走行の車が普通に売られている。それらは日本円で100万円ほどの価格だ。同じような車は日本では商品にならずロシアやオーストラリアやアジアに輸出される。

 昔、一般的な輸入車は2~3万kmで大きく品質が下がり、5年以上から買い取り価格も下がるからなるべく1回目の車検時に下取りに出して乗り換えるのがお得だという話を聞いた。

 フルモデルチェンジすると前型より大きく進化を遂げる最近のハイブリッドカーやダウンサイジングターボ、クリーンディーゼルを数万kmの走行や3~5年で買い換えることがはたしてエコだろうか?(編集担当:久保田雄城)