安倍政権は「女性の活躍」を掲げ、各種の政策を打ち出している。実際はまだまだ、女性管理職の少なさやマタハラの横行など、男女ともに家庭と仕事の両立は難しい。一方で、これから社会に出る女子中高生たちは、働き続けることについておおむね前向きに、かつ現実的に考えているようだ。
女子中高生のためのポータルサイト「フミコミュ!」を運営するふみコミュニケーションズ(本社・東京)が、自社サイトのユーザー175人(小学生8.6%、中学生55.4%、高校生28%、大学生以上8%)を対象に、「あなたは将来、何のために働くか」(単一回答)尋ねたところ、「生活するために働く」が30.9%、「お金を稼ぐために働く」が13.7%と、合わせて44.6%の女子中高生が仕事を現実的に捉えていた(2014年12月26日公表)。次いで「やりたい仕事なので働く」が22.9%、「自分自身の成長のために働く」が10.3%と、33.2%は「仕事での自己実現」を重視している。「人の役に立つために働く」は18.3%、「その他」は2.2%、「働く理由がわからない」は1.7%にとどまった。
さらに「あなたは将来、社会で女性が活躍していく世の中になっていくと思うか」と尋ねたところ、「そう思うし、私もそうなりたい」が最も多く64%を占めた。次いで「そう思うけど、私は自信がない」が24%、「あまりできないと思う」は10.3%、「できないと思う」は1.7%と少数派だ。自分に対して自信がもてず、活躍できないと感じている女子中高生もいる一方、88%は「将来女性が活躍する世の中になる」と感じている。
女子中高生からは、「今だに女性が働くことについて偏見みたいなのを持ってる人もいる」(中3・大分)との声も聞かれたが、「男女平等な社会のほうがうまく行くと思う」(高2・神奈川)、「女性には子育てが理由で働けない人もいるけれど、私は子どもを持っても仕事は続けたいと思うから、それを受け入れサポートしてくれる制度が充実したらいいなと思う。実際に待機児童の問題や、そのせいで1度仕事を辞めてしまった女性が再就職しにくいという問題があり、まだまだ改善の余地があると思う」(高2・兵庫県)など、前向きな意見も目立った。(編集担当:北条かや)