新成人が自動車購入時にかけられる予算189万円での車選び

2015年01月15日 08:49

画・新成人が自動車購入時にかけられる予算189万円での車選び

新成人の運転免許保有率は57%、マイカー所有率は13%、「車に興味がある」は46%、「所有する経済的な余裕がない」は71%、カーライフに掛けられるお金の平均額は月18656円、車の購入予算の平均額は189万円。

 ソニー損保<8729>から「2015年 新成人のカーライフ意識調査」のレポートが発表された。

 新成人(1994年4月2日~1995年4月1日生まれの1000人を対象)の運転免許保有率は57%、マイカー所有率は13%、「車に興味がある」は46%、「所有する経済的な余裕がない」は71%、カーライフに掛けられるお金の平均額は月18656円、車の購入予算の平均額は189万円で、日本のクルマ文化を高めたい筆者としては「厳しい」と「ありがたい」のどっちつかずの感想になってしまった。

 「クルマはいいよ~買おうよ~」と言うのは簡単だ。しかし今回の結果にもあるように「所有する経済的な余裕がない」は71%にも達する。

 そこで今回は上記の結果を踏まえて月18656円、購入予算189万円で満足できる車を考えてみた。

 “新成人にとっての車の価値”という項目を読むと、「車は単なる移動手段」が54%、車に対するイメージを表す漢字には「楽」「速」「危」「便」等がある。欲しい車ランキングを見るとトヨタ<7203>「プリウス」日産<7201>「キューブ」「BMW」ホンダ<7267>「フィット」「VW」「レクサス」等だ。

 これらから、B~Cセグメントあたりの車格で、楽で速くて危険抑止もあり便利、購入予算189万円で月18656円の維持費。といったヒントが見えた。

 そこでポンと思いついたのは富士重工業<7270>「インプレッサ スポーツ」だった。こいつは全長4420mm全幅1740mm全高1465mmのベーシックなサイズだ。四輪駆動なので雨や雪も安心度が高く、同社自慢の「アイサイト(ver.3)」も装備され安全性も高い。2.0リッターエンジンは十分なパワー&トルクがあり俊敏に走れる。

 問題としては車体価格が予算の189万円を超える225万7200円というところだ。ここはアイサイトと速さを我慢して1.6リッター(179万2800円)を選ぶか、展示車や試乗車を選ぶか、値引きを頑張るかするしかない。

 維持費的には、自動車税39500円/年、車検積立8万円/年、自動車保険7万円/年・・その他オイル交換等を考えると、年間22万3872円では駐車場代とガソリン代が払えない・・

 ということで車体購入予算を60万円ほど削減して、それを月1~2万円維持費に回すというのはいかがだろう?

 129万円の車両というと新車の軽自動車や高程度の中古コンパクトカーになる。最近の軽自動車は自動ブレーキの設定が増えてきた。129万円で買える中古のコンパクトカーで自動ブレーキ搭載となるとまだ少ないかもしれないが今後増えていくだろう。

 本音としては50~80万円程の中古のロードスターやMR2やスカイラインのMTと言いたいがそういう車は求められていないようだ。(編集担当:久保田雄城)