議員歳費を自主返納可能にする法案 来週提出

2015年02月13日 08:59

維新の党の江田憲司代表は12日、国会議員が自主的に歳費を返納できるようにする法案を今国会に提出すると発表した。

 江田代表は「党では議員の歳費3割カット法案を出しているが、他の各党会派に賛同してもらえない。なので、国会議員が自主的に判断して返納できるような法律をつくりたい」と語った。

 江田代表は「現行では公職選挙法で国会議員が歳費を国に返納することは違法寄付にあたるとして禁止されている。閣僚は現在、特別法をつくって閣僚の給料の3割を返納している。同じように、国会議員も返納したいと思う人は返納できるようししたい。そして有効にお金を国が使えるようにしたい。この法案は来週中に提出したい」とした。

 江田代表は16日の国会質問でも「安倍総理に強く、求めたいと思う」と断言した。江田代表は「国会議員歳費3割カット法案が通れば、こんなことを行う必要などないのに」と身を切る改革への他の党の姿勢を嘆いた。

 江田代表は「国民は増税に苦しんでいるのに、国会議員の報酬がアップし、国家公務員人件費総額が800億円増えるなど、こんなバカなことはない。国会の非常識を打破するためにも、自主返納を認めること程度のことはやらなくては」と、法案を通すよう他党をけん制した。(編集担当:森高龍二)