3月14日に、長野―金沢間の全線で開業する「北陸新幹線」。金沢から東京までが2時間28分で結ばれることになる。首都圏から北陸地方への観光客が増えることも予想され、富山・石川は歓迎ムードでいっぱいだ。リサーチバンクが、首都圏と富山・石川に住む男女各600人(合計1200人)にウェブアンケートを実施したところ、2015年3月14日に北陸新幹線が全線開業することを「知っている」と答えたのは、首都圏で86.5%だったが、富山・石川では97.8%に達した。
地元住民からは、「今まで金沢から『はくたか』に乗って越後湯沢で乗り換え、新幹線で東京へ行ってたが、乗り換えなしで行けるし、軽井沢や長野に直接行けるのが嬉しい(石川:50代男性)」とか、「3月14日の北陸新幹線の開通を心待ちにしてます。『北陸新幹線が春を連れて、やってくる』のキャッチフレーズで、首都圏からのお客様を迎える準備も整い、春が来る! 新幹線が来る。今年は忘れられない1年になりそうです(石川:60代女性)」など、歓迎の声が相次いだ。
今後、北陸新幹線を利用したいか尋ねたところ、全体では83%が「利用予定がある」「利用したいと思う」と回答した。首都圏エリアでは、「利用予定がある(3.7%)」と「利用したいと思う(73.8%)」だったのに対し、富山・石川エリアでは「利用予定がある」割合が20.3%に達し、5人に1人がすでに利用を考えていた。「利用したいと思う」は68.8%で、合計すると9割が北陸新幹線に乗ってみたいと回答している。利用意向は首都圏よりも、富山・石川で高いようだ。
今後、北陸新幹線を利用したいと思う理由を尋ねたところ、首都圏在住者は「観光地が魅力的だから(63%)」「グルメが楽しめそう(44.3%)」が高く、富山・石川県在住者は「短時間で移動ができるから(58.3%)」「新しい北陸新幹線に乗りたいから(49.2%)」が上位となった。首都圏に住む人たちは北陸地方の観光資源に魅力を感じており、富山・石川エリアの人たちは、首都圏へのアクセス改善や、新幹線に乗ること自体を楽しみにしているようだ。(編集担当:北条かや)