平均年収「約1000万円」のビジネスパーソンが考える「20代でやるべきこと」とは?

2015年03月24日 12:32

 平均年収約1000万円の30代以上が、「20代」へ向けたアドバイスは、“貯蓄よりも将来のために自己投資と経験を”――こんな調査結果が明らかになった。アンケートは、転職サイトを手がけるビズリーチが今年1月、自社サイトの会員(30代以上)1459人を対象に実施。男女比は男性が9割で、平均年収は974万円。

 「20代は自己投資と貯蓄、どちらが大切か」と尋ねたところ、「将来のために自己投資すべき」が85%で、「今後の人生設計のためにお金を貯めるべき」(15%)を大幅に上回った。また、「30代のキャリアに役立てるために20代のうちにやっておくべきこと(複数回答)」を聞いたところ、1位は「多くのもの、多くの人に触れる(71%)」、2位が「英語などの語学力を高める(69%)」、3位が「スキルを磨く(67%)」となった。若いうちは特に、多くの出会いや業務経験を重視する意見が多い。4位以下は、「自分のための勉強をする(62%)」、「たくさん失敗する(55%)」「友達・人脈をつくる(53%)」だった。経験値や人脈、スキルアップにかんする回答が多い一方、「健康維持の方法をみつけ、実践する(24%)」「生涯のパートナーを探す(20%)」「親孝行をする(17%)」などは比較的少なかった。30代以上のビジネスパーソンは、「若い時期はプライベートよりも仕事を優先すべき」と考えているのかもしれない。

 調査では「20代のうちに知っておけばよかったと思うこと」も尋ねた。主な回答としては「統計学が仕事には重要だということ」「会計知識と決算書の見方」「交渉力、雑談力」など、具体的な内容が並んだ。また「20代のうちに『やらなければよかった』と思うこと」では、「他人と比較して焦った。本当にやりたいことを見極めずに、動いてしまった」、「プライベート時間の無駄使い。飲む、寝るは後に何も残らない」、「パチンコや無駄な長い睡眠」、「中途半端な人間関係」などの回答が寄せられた。他人と比較して焦り、行動の軸が定まらなかったことや、ムダな付き合いを惜しむ声が目立つ。ただ、「すべての経験に無駄なことはなかった」という人もいる。30代でのキャリアアップには、20代での「自己投資」や「失敗体験」など、多くのチャレンジと思い切りが必要といえそうだ。(編集担当:北条かや)