現在「恋人がいる」人のうち、仕事とプライベートを「両立できている」人は59.9%と、全体平均よりも高かった。一方で「恋人がいない」人のうち、「両立できている」人は44.2%で、恋人の存在が「ワークライフバランス」に良い影響を与えているのかもしれない。
内閣府が「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」を掲げてから、8年が経った。最近では、政府が企業に対し「有給休暇の消化義務付け」を図るなどの動きもあるが、現実は厳しい。不動産情報を手がけるオウチーノ(本社・東京)が、20~39歳の独身男女662名にウェブアンケートを行なったところ、約9割が「仕事とプライベートを両立したい」と考えている一方、「仕事とプライベートを両立できていない」との回答が50.7%を占めた(「『ワークライフバランス』に関するアンケート調査」)。「仕事とプライベートの両立」については、「できている」が11.4%、「まあまあできている」が37.9%と多数を占めたものの、「あまりできていない」人も35.3%と3人に1人以上、「全くできていない」も15.4%と6人に1人いた。
現在「恋人がいる」人のうち、仕事とプライベートを「両立できている」人は59.9%と、全体平均よりも高かった。一方で「恋人がいない」人のうち、「両立できている」人は44.2%で、恋人の存在が「ワークライフバランス」に良い影響を与えているのかもしれない。
「仕事とプライベートが両立できている」人に、その理由を自由に答えてもらったところ、「残業がなく趣味が充実しているから」(28歳女性)、「有給休暇が取りやすい」(25歳男性)などの理由が最も多かった。他には「仕事も問題なくこなし、恋愛もできているから」(26歳男性)のように、「両方とも充実している」という理由や、「仕事は極力、持ち帰らないようにしている」(37歳男性)など、「オンオフの切り替えができている」との声も多い。
一方、「両立できていない」理由としては、「アフター5も週末もほぼ休めない」(37歳男性)、「仕事に時間を取られ、家事がおろそかになっている」(27歳女性)などが多数を占めた。また、「どちらも中途半端だと思う」(26歳男性)、「収入が低い」(27 歳男性)など、「仕事もプライベートも満足できない」という人もいる。
ちなみに全回答者に対し、「仕事とプライベート、通常はどちらを優先させるか」聞いたところ、「仕事優先」が49.1%、「プライベート優先」が50.9%と、半々に分かれた。回答に男女差はほとんどなかった。(編集担当:北条かや)