9条生かす外交での平和構築こそ求められている

2015年05月04日 08:29

 日本共産党の山下芳生書記局長は憲法記念日の3日、談話を発表し、護憲の立場と「憲法の前文を含む全条項をまもり、平和的民主的諸条項の完全実施をめざす立場で、引き続き、奮闘していく」と決意を表明した。

 この中で「自民党は憲法と現実がかけ離れたので憲法を変えるとし、安倍首相は来年の参院選後の改憲発議を言明している」ことをとりあげ「世界有数の軍隊をつくり、生存権を脅かす社会保障の改悪を繰り返し、労働者の権利を奪う労働法制の改悪で雇用破壊をもたらし、貧困と格差を深刻な社会問題にしてしまったのは、歴代の自民党政権が憲法に背く政治を続けてきたためだ」と提起。

 山下書記局長は「いま日本の政治に求められているのは、憲法どおりの政治を行うこと」と現行憲法の条項や目指すべき社会の実現に向け「憲法は、生存権、教育を受ける権利などの基本的人権を保障している。この全面的な実施こそが、社会保障の拡充、安定した雇用、貧困と格差の是正、持続可能な環境など、国民が望み、日本社会が直面している諸問題の解決をはかる道」と主張。

 山下書記局長は「平和をめぐっても、憲法9条を生かした外交によって、日本とアジア、世界の平和を構築する努力こそが求められている」と現行憲法の平和主義の具現こそが求められているとした。(編集担当:森高龍二)