「若者の活字離れ」といわれて久しいが全年代を通じ、読書を好む人が多いのは50代の次に20代であることが株式会社ネオマーケティングの調査でわかった。
「あなたは本を読むことが好きですか」の問いに対し、全年代を通じて「好き(65.3%)」が6割を超え、「やや好き(31.3%)」と合わせるとほぼすべての人が本を読むことが好きだと答えた。年代別では、「好き」と回答した方が最も多い年代は「50代(72.5%)」、次いで「20代(67.5%)」と「30代(67.5%)」「40代(61.7%)」「60代(57.5%)」となった。
「あなたが1ヵ月間で購入する本の冊数についてお答えください」の問いに対し、全体で最も多かった回答は「1~2冊(49.5%)」ついで、「3~4冊(17.7%)」「5~6冊(5.8%)」、一方で「本は購入しない(21%)」と答えた人もいた。
「あなたが好きな作家についてお答えください」の問いに対し、全体でもっとも多かった回答は「東野圭吾(44.5%)」。ついで、「宮部みゆき(36.0%)」「村上春樹(24.7%)」「百田尚樹(20.2%)」「林真理子(16.0%)」「伊坂幸太郎(15.5%)」「村上龍(15.3%)」「有川浩(14.8%)」「江国香織(10.3%)」「恩田隆(9.0%)」となった。
世代別の特徴は次のとおり。東野圭吾は30・40代に人気があり(30代49.2%:40代48.3%)、宮部みゆきは、50代・60代に人気があった50代40.8%:60代41.7%)。村上春樹は、30代での人気が薄く(30代:14.2%)、百田尚樹は40代以上に人気が高かった(40代22.5%:50代23.3%:60代23.3%)。林真理子は50代以上に人気が高く(50代22.5%:60代23.3%)、伊坂幸太郎は60代で人気が薄かった(60代6.7%)。村上龍は30代で人気が薄く(30代9.2%)、有川浩は60代で人気が薄かった(60代6.7%)。
作家の好みは世代によって傾向はあるものの東野圭吾や宮部みゆきといった作家は世代を超えて親しまれていることが分かった。なお今回調査対象は、「月に一冊以上本を読む人」であったが、「本は購入しない」と答えた人が全体の2割を超えていたことから、図書館等から借りるなど購入以外の方法で本を入手している人も少なくないことが推測される。
調査対象は、月に1冊以上本を読む20歳以上の男女600人。調査期間は2014年10月1日(水)~2014年10月2日(木)の2日間。(編集担当:堺不二子)