【今週の振り返り】連休中の外部環境悪化を受け152円下落した週

2015年05月09日 20:16

0205_031

アメリカの貿易赤字、雇用指標の悪化、長期金利上昇、ギリシャ懸念再燃にイエレン発言。4日分の海外の悪材料を織り込んだが下値は堅い。

 7日の日経平均は大幅反落。前週末1日はヨーロッパ市場はメーデーで休場し、NYダウは経済指標が市場予測より悪かったが前日の大幅安からの買い戻しで183ドル高。4日のNYダウは中国、景気指標が改善したヨーロッパの株高で投資家心理が改善し46ドル高と続伸。5日のNYダウは、貿易赤字が市場予測より約100億ドル多い約6年半ぶりの大きな赤字で、1~3月期GDPの下方修正の見方が強まったため142ドル安。ギリシャ懸念も再燃しドル円は週末から保っていた120円を割り込む。6日のNYダウは86ドル安と続落。ADP雇用リポートが市場予測を下回って雇用情勢の鈍化を示し、イエレンFRB議長が「株価水準はとても割高」と発言して利上げ後の金利急上昇を懸念した。ドルに下げ圧力がかかりドル円は119円台半ばで連休前と同じ水準に戻った。CME先物清算値は19340円まで下げていた。

 欧米で国債利回りが急上昇した4日分の海外の材料を織り込み、大型連休明けの日経平均は175円安の19356円で始まる。TOPIXも11ポイントの大幅安。午前9時4分に19331円で底を打って上昇し19400円台に乗るが、序盤はほぼその前半でもみあう。6日ぶりの取引再開と下値拾いのチャンスで売買がふくらみ、SQ前日の指数先物プレイ、裁定解消売りで「日経平均寄与度御三家」が揃ってマイナスでもTOPIXの下げ幅は小さい。売り買いが一巡すると19300円台に下がるが、19307円の安値を取っても底堅い。それでも10時を回ると19300円を割り込み10時23分に19271円まで下げる。10時台後半には19300円台を回復し、その前半の小動きになり前引けは199円安の19331円だった。

 後場は午後0時台に下げ幅を圧縮しても19400円には届かず、その後は翌日のマイナーSQとアメリカ雇用統計というダブルの様子見で19300円前後の小動きが続く。2時台は2時32分に19257円まで下落し、振り向けば3月のメジャーSQ値19225円まであと32円。それでも終盤は19300円にタッチする場面もあり、大引けは239円安の19291円だった。4月1日以来の19200円台に落ち込んだが、TOPIXは最後まで底堅かった。

 日経平均終値は239.64円安の19291.99円、TOPIX終値は-10.97の1574.64。売買高は23億株、売買代金は2兆8617億円。値上がり銘柄数は694、値下がり銘柄数は1044。上昇したのは電気・ガス、保険、石油・石炭、非鉄金属、ガラス・土石、鉄鋼の6業種。下落したのは空運、サービス、精密機器、パルプ・紙、ゴム製品、不動産など27業種だった。

 8日の日経平均は反発。NYダウは3日ぶりに上昇し82ドル高。イエレンFRB議長の「株価は割高」発言が尾を引き小幅安で始まるが、新規失業保険申請件数が市場予測より良く景気懸念が後退。長期金利の上昇一服、アリババの好決算も反発を後押しした。ドル円は119円台後半で少し円安方向。CME先物清算値は19380円だった。

 「マイナーSQ」の日の日経平均は23円高の19315円で始まる。TOPIXもプラス。小幅プラス圏で推移し、午前9時3分にSQ値19270.79円が出た。安値は19302円でSQ値を下に置いてタッチせず、4月のマイナーSQとは反対に良いほうの「まぼろしのSQ」の期待が出る。前日の大幅安の反動で大型株中心に序盤は上昇するが9時39分の19383円まで。10時台には19350円前後の水準で小動きする。夜のアメリカ雇用統計待ちでSQの日にしては薄商い。英国総選挙の開票速報はキャメロン政権の与党の保守党優勢。スコットランド民族党が第3党に躍進する勢い。円安進行でドル円が120円に迫り、上海もプラスで始まって10時台後半から水準を30円ほど切り上げるが、11時台は19350円付近まで押し戻され上値は重い。前引けは58円高の19350円だった。

 後場は19374円と上げ幅をひろげて再開。上昇して19400円を突破し午後0時44分に19423円の高値を取る。いったん19300円台に逆戻りしても再度19400円台に上がる。SQ通過後は金融セクターに買い戻しが入りTOPIXは日経平均以上に堅調。2時19分に19458円のこの日の高値をつけた後は終盤に19400円を割り込み、やはり「利益確定売りの金曜日」で大引けは87円高の19379円だった。終日SQ値を上回り「まぼろしのSQ」が出現。19270円は今後サポートラインになるか。TOPIXは4日ぶりに反発した。

 日経平均終値は87.20円高の19379.19円、TOPIX終値は+13.12の1587.76円。売買高は25億株、売買代金は2兆8001億円。値上がり銘柄数は1272、値下がり銘柄数は516。上昇は27業種で上位は銀行、水産・農林、空運、その他製品、パルプ・紙、その他金融 など。下落は石油・石炭、鉱業、ゴム製品、医薬品、小売、倉庫の6業種だった。

 取引が2日間の今週の星取は1勝1敗。前週末1日の19531.63円から152.44円下落して大型連休明けの今週の取引を終えた。(編集担当:寺尾淳)